静岡市葵区の国道1号「静清バイパス」の約800メートルの区間で、自転車の一方通行規制が14日から始まる。違反した場合、道路交通法に基づき3カ月以下の懲役か、5万円以下の罰金の対象となる。静岡県警によると、同じ規制は相模原市や松山市が試験的に実施した例はあるが、本格的に導入するのは全国で初めて。
規制は自転車がすれ違う際にぶつかり、事故を起こさないようにするためで、実施するのは賤機(しずはた)山トンネル(全長537メートル)とその前後の道路。4車線に拡幅するのに合わせ、上りと下りの歩道に幅1メートルの専用通行帯を設置した。青色で舗装し、出口に進入禁止の標識を設ける。
この道路ではこれまで、上り線の歩道(幅2・5メートル)を自転車と歩行者が共用してきた。しかし自転車の通行量が一日平均1500台(11年11月)と利用者の98%を占め、「自転車同士でぶつかりそうになり、ひやっとした」などの相談が県警に相次いでいた。【西嶋正信】
毎日新聞 2012年2月4日 東京朝刊