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震災婚ブームはウソだった- ゲンダイネット(2012年2月5日10時00分)

  あれだけ騒いだ“震災婚”ブームはなんだったのか。

  厚労省(2012年1月1日付)の人口動態統計で、11年の婚姻件数が、前年比4.3%減の67万件の見通しになることが分かった。1970年代前半に約100万件だった婚姻件数は、年々減少を続けている。これまでの最低は87年の69万6000件。今回、戦後最低になるという。震災によって結婚が増えているというのは、大ウソだった。

  結局、婚姻件数が増加しなかったワケとして注目されているのが、暦の問題である。というのも、一般的に結婚式が行われる土・日・祝日で仏滅でない日が少なかったのだ。2010年が106日あったのに対し、11年は95日。ちなみに12年も95日に減っている。ますます条件は悪くなっている。

  なにより、若者の貧困化が進んでいるのが大きい。若者の就職難が続き、働き口も満足に得られない状況だ。今春卒業予定の大学生の就職内定率(11年10月1日時点)は59.9%。調査開始以来、2番目の低さ。国税庁によれば、10年の20代前半(20~24歳)の平均年収は254万円、20代後半(25~29歳)は336万円だった。これじゃ結婚しない、結婚できない人が増えるのも当然だ。

 (日刊ゲンダイ2012年2月2日掲載)

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