福島のニュース

11年産米、12市町村で100ベクレル超 地域流通させず

 福島県は3日、昨年産米から放射性セシウムが検出された29市町村151地区を対象に昨年11月から緊急調査を行った結果、4月から適用予定の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えたコメが12市町村65地区で見つかり、この地域のコメを全量買い上げ、市場流通させないよう国と協議を進めていると発表した。
 このうち福島市の大波地区や渡利地区など3市9地区は暫定基準値(500ベクレル)を超過し、政府が出荷停止を指示している。残る12市町村56地区は調査が終わるまで要請してきた出荷自粛を今後も続ける。田村市瀬川、白河市白坂、西郷村西郷の3地区は1月27日に出荷解禁したが、あらためて自粛を要請する。
 一方、緊急調査で100ベクレル以下となった26市町村86地区は原則として1戸1サンプル以上の調査で安全性が確認できたとして出荷を解禁する。
 調査は昨年11月に福島市大波地区で農家の自主検査から暫定基準値の超過が明らかになったのを契機として、過去の農業統計で水稲生産者とされた29市町村2万5100戸を対象に始まった。
 実際に調査できたのは2万3240戸。セシウム濃度別では500ベクレル超が0.2%の38戸、100ベクレル超500ベクレル以下が2.3%の545戸、100ベクレル以下が13.2%の3077戸、検出限界値以下が84.3%の1万9580戸だった。


2012年02月05日日曜日


関連記事

powered by weblio


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS