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事件
【東日本大震災】仮設住宅不適切入居 「賠償対象外される」手放せない事情
2012.2.5 01:30
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電気設備業の男性(56)は「現在は広野の自宅と仮設を行き来して暮らしている。仮設を手放して自宅に戻ると、今後の賠償対象から外されるのではという不安があり、手放せない」と本音を明かした。
この他にも福島県の仮設入居者は東京電力福島第1原発事故の被災者が中心で、津波で自宅を失った岩手、宮城両県の被災者よりも家財道具が多く、借り上げ住宅ではスペースが足りないことも要因に挙げられる。
行政側もこうした事情を把握しているが、それでもなお実態調査をするのは、不公平感が広がるのを問題視するためだ。
ただ、「月に何日間仮設で暮らせば“適正な入居”と言えるのか」といった判断は困難で、住民からの反発も予想される。広野町の担当者は「退去の基準はこれから決めたい」と話すにとどめた。
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