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キッコーマンと理研ビタミン、資本・業務提携 |
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提携推進委員会を設置、開発力強化へ |
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[2008-06-20 20:24:00.0] |
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キッコーマンと理研ビタミンはこのほど、資本・業務提携することで合意した。中小企業向け金融会社のSFCGが保有する理研ビタミンの株式709万株(発行済み株式の29.99%)をキッコーマンが取得、すでに保有している株式をあわせると、32.1%の理研ビタミン株式を保有した。これに伴い、キッコーマンと理研ビタミンは近く、「提携推進委員会」を設置、両社の得意とする技術を組み合わせて、新製品開発を進める。
両社は数年前より友好関係にあり、キッコーマンは理研ビタミンの株式約50万株を保有してきた。今年に入って、世界的な原材料価格の高騰や安全、安心志向の高まりから、両社の間で資本・業務提携の機運が急速に盛り上がった。そこへ、SFCGが保有株を手放す動きがあり、キッコーマンが260億円で引き受けることになった。
理研ビタミンは株式買占めを狙って同社の株式を30%以上保有する株主が現れた場合、新株予約権の無償割り当てにより、買収者の議決権割合が最大3分の1まで希釈化される買収防衛策の導入を昨年9月の取締役会で決定、今年6月の株主総会で株主の意思を確認することになっている。
今回、キッコーマンの保有株数は30%を超えることになるが、理研ビタミンの取締役会はこれを友好的取得とみなし、賛同した。しかし、取締役派遣などキッコーマンの支配権が理研ビタミンに及ぶことは「今のところない」(理研ビタミン幹部)としている。
理研ビタミンはこれまでSFCGが30%近い株式を保有し、ブランド戦略上、マイナスとなっていた。今回、キッコーマンが保有したことで、ブランドイメージは上がると思われる。一方、キッコーマンは理化学研究所の流れを汲む理研ビタミンと友好関係を結ぶことで、開発力を強化するとともに、外資系ファンドなどによるM&A攻勢への抵抗力も一段と強化されるものとみられる。 |
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