4日の斎藤は吉井投手コーチがホームベース手前で構える短い距離で24球、軽めに投球。フォームのバランスのチェックが目的で、本人は「キャッチボールの延長のようなもの」と話すが、前日は本格的な投球で45球を投げ込んだばかり。背番号18のブルペン入りは、キャンプ初日から皆勤賞が続く。
下地はオフにあった。「週に3日はボールを握れ」という吉井コーチの指令を受け、基本的に毎日キャッチボール。エアロバイクやジョギングといった有酸素運動も取り入れ、1年を投げきる体力作りに励んだ。
「投げることが大好きで、体の(大きさの)割にはタフ。もともとそういう投手だと思っていた」と栗山監督も今が斎藤本来の姿と見る。
キャンプ地が斎藤人気に沸いた1年目に比べ、野球に専念できる環境にもなった。この日来場したファンは700人。昨年の同じ初の週末(5日=1200人)に比べ、フィーバーぶりもかなり落ち着いた。「(昨年と)全然違いますね」と話し、やりやすいかと問われると「ハイ」。飛躍を誓う右腕から笑みがこぼれた。(産経新聞)