プロ野球:読売が清武氏を提訴 「球団の名誉毀損」

2011年12月5日 20時53分 更新:12月6日 0時14分

報道陣の質問に答える清武英利氏=2011年11月19日、中村清雅撮影
報道陣の質問に答える清武英利氏=2011年11月19日、中村清雅撮影

 プロ野球の巨人と親会社の読売新聞グループ本社は5日、前球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)の清武英利氏(61)が取締役としての忠実義務に違反し、球団と同本社の名誉を毀損(きそん)したとして、清武氏を相手取り、総額1億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状などによると、清武氏は11月11日に開いた会見で、岡崎郁ヘッドコーチ留任の人事を、渡辺恒雄球団会長(同本社会長・主筆=85)が覆し、OBの江川卓氏を招へいしようとしたなどと告発。自身のGM交代などの人事案も公表した。このため同18日に解任されたが、同25日に再度会見を開き、渡辺会長の行為を批判した。

 原告側は、清武氏が(1)独断で会見を開き(2)人事構想など秘密情報を公表し(3)巨人がコンプライアンス(法令順守)違反をしているかのような誤解を与えた--ことなどが取締役としての忠実義務、注意義務違反に当たると主張。さらに2度の会見で球団と同本社の信用やブランドイメージを損ねたとしている。

 巨人の白石興二郎オーナー(同本社社長=65)は「法的責任を正面から問いたいと考えた。清武氏の本当の動機がGM交代に対する私怨(しえん)にあったことなどを明らかにしたい」との談話を出した。【立松敏幸】

 ◇「提訴時に話す」 清武氏

 巨人などの提訴を受け、清武氏は5日夜、代理人の吉峯啓晴弁護士の事務所で約1時間半、対応を協議した。その後、報道陣の取材に応じたが、「もともと(こちらも)提訴する予定だった。近々提訴に及ぶので、その時にお話しします」とだけ述べ、自らが訴えられたことへのコメントはなかった。

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