---素人目にも分かるような変化が急に出たということでしょうか。
「一昨年は医者も何にもなかったと言っているので、まあ、やっぱりこの事故の、あれだと思うんですけれども・・・・・・」
事故直後の過酷な状況における心身の疲労が病の進行を早めたと言いたかったのだろう。冒頭にあるように、吉田氏が自らのがんの進行状態をステージⅢと明かしたのはこの時だった。
今後どのような治療を進めていくのか。食道がんの専門家である、東京女子医科大学の高崎健名誉教授が解説する。
「病巣を手術で取り除くことが可能なのが、ステージⅢです。手術は、胸を開いてがんの部分を除去し、胃袋を引っ張り上げるのです。残った食道と、この胃袋をくっつけることで、食道を確保する。手術時間は、4~5時間ほどかかると思います。一般的には入院期間は2週間から3週間ぐらい。単純な手術なので、術後の回復は早いです」
福島第一原発事故はいまだ収束にはほど遠い。いずれ、吉田氏が現場に復帰する可能性はあるのだろうか。本誌記者が、復帰は考えていますか、と質問すると、「もちろん」と即答した。
「あれだけのことに対応してきましたからね。どういう形になるか分かりませんが、福島の人たちに何らかのサポート、支援をしていきたい。死ぬまでそういうことをしていきたいと思っています」
昨年11月、入院直前の会見で事故直後を回想し「死を覚悟した」と語った男の眼差しは、今も鋭かった。
「フライデー」2012年2月10日号より
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