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【大相撲】

元山本山が俳優に

2012年2月4日 紙面から

豆まきをする元山本山=東村山市の大善院で

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 大相撲・元幕内山本山の山本龍一さん(27)が3日、東京都東村山市の大善院で豆まきをした。力士時代は現役最重量として注目されたが、昨年2月の八百長メール問題でやむなく引退。あれから1年たった今は「YAMA」の愛称でアメリカやインドでタレントとして活躍している。引退して40キロも“激やせ”した。それでも240キロある巨体は存在感抜群。将来は渡辺謙やジョニー・デップとの共演でハリウッドデビューするビッグな夢を掲げている。

 凍える寒さの中でも山本さんはワイシャツの袖をまくり、スーツのズボンをサスペンダーでとめたひときわ目立つ姿で境内に登場した。

 八百長メール問題で引退を余儀なくされてから1年。大きな体と軽妙なトークで人気を博していた山本さんは、体重が40キロ減ったが、ウエストは170センチと相変わらずのビッグサイズだ。

 「夢はいっぱいありますよ。渡辺謙さんや、ジョニー・デップの主演映画に“ちょい役”で出ること。日本人ギャングか何かの役で」

 引退前の昨年2月に米カリフォルニア相撲協会から、米国で活躍の場があるとの誘いを受けた。「何をやろうか決めてなかった」という山本さんは誘いに応じてタレントに転身した。実際に相撲を取るのではなく、昨年10月はクウェートでのイベントに、年末年始はインドの爆発的人気番組「ビッグボス」にゲスト出演。3月には米ヒューストンのイベントに出演する。

 力士の格好をすることもあれば、体の大きさで仕事をすることもある。根底には「世界に相撲を広げていきたい」との思いがある。

 現在は東京都内で弟と生活する。朝7時に起床して、洗濯や食事の準備をし、スーパーへ買い出しにも行く。りんごジャムやラー油を手作りすることも。「東京にいるときは主婦ですよ」という。

 力士時代は頻繁に使っていたタクシーも使わない。「東村山にも電車です。歩くようにもなりました」と生活スタイルは激変した。いつかハリウッド映画で主役を演じる日まで。第二の人生は始まったばかり。 (岸本隆)

 

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