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【ヒューマン】山田まりや 森光子さんになる (2/2ページ)

2012.2.4 05:04
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「撮られると途中で恥ずかしくなっちゃって…」と照れ笑いする山田まりや。グラドル復帰については「ないと思いますよ」と明かした

「撮られると途中で恥ずかしくなっちゃって…」と照れ笑いする山田まりや。グラドル復帰については「ないと思いますよ」と明かした【フォト】

  • 山田まりや
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 昭和20年代の旅館の一室が再現された都内のけいこ場。午前中でスタッフもまばらな舞台の畳の上を山田は小走りでやってきた。

 「まだ寒くて畳も冷たいけど、舞台って1カ月もけいこできるから、ぜいたくですよね」とうれしそうな声を響かせた。

 井上ひさし氏の名作「雪やこんこん」は消滅寸前の旅一座の物語で、存続のために奮闘する座長とさまざまな思惑を持つ座員らが織りなす人情劇。小気味よいせりふのやりとりが魅力の同作で、だまされやすい座員役を演じ「今はみんなと話し合いながら関係性を構築中で、産みの苦しみのところ。けど、キツい時期が一番、充実しているかも」と笑顔で明かした。

 1996年にグラビアアイドルとしてデビュー。当時は16歳で、両親が離婚した時期だった。「10歳下の弟もいたし、まずは自立しなきゃと思って」。その時にスカウトされて芸能界入りしたが、「水着に興味がなかったし、当時のグラドルは今みたいに女の子の憧れの仕事でもなく、蛍光色の三角ビキニばかりで、自分でお気に入りの水着を選ぶと怒られるし。泣きながら撮影してました」と振り返った。

 その影で「グラドルは顔を売るだけのもの」と励まし続けた所属事務所の野田義治会長(65)の支えもあり、その後、バラエティー番組でも活躍。そこで転機が訪れた。番組での滑舌の良さと明るいキャラが舞台関係者の目に留まり、2000年の初舞台で森光子との共演が実現した。

 「森さんも売れない時期もあって、そのときの心境を『あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ』と俳句で詠んでくれて。『だからまりちゃんは、舞台をやりたかったらテレビもやり続けてね』と言われました」。芝居を見てもらうには知名度も必要だということを学んだといい、「私もグラビアをやっていて、良かったのかも」と恥ずかしそうに笑った。

 それから「みんなで1つのものをじっくり作り上げていく職人魂が大好き」と舞台に傾倒し、20歳の初舞台から約30作品の舞台に出演。2008年は舞台共演をきっかけに俳優、草野とおる(44)と結婚した。

 気が付くと、けいこ場には共演の高畑淳子(57)や村田雄浩(51)らが入り、熱気が充満していた。「私にとってグラドルとか肩書はどうでもよくて、森さんのようにお芝居を続けて、一生かけて女優になれれば」と決意し、けいこの準備を始めた山田。最後に森と共演した舞台名を聞くと「そういえば『雪まろげ』。今回も『雪』だし、私にとってターニングポイントになる作品にしたいですね」と気合を入れていた。

★夫・草野の存在は 「母であり父」

 山田は08年に草野と結婚。今の夫婦生活について「家事も分担してくれるし、非常に便利です」と笑った。「これまで交際してきた男性は私の仕事が忙しいとヤキモチを焼く人が多かったけど、彼は仕事の良き理解者。だんなさまというより、母であり父みたいな存在です」と信頼する。「そんな夫に注文は?」との問いには「仕事の飲み会で仲間を盛り上げるのも良いけど、監督さんにもっと自分をアピールしてほしい」。子供については「舞台も先々まで決まっているので2年後くらいかな。一気に双子で欲しいです」。

(紙面から)



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