ガスの接続と安全
2011年12月29日
ガスを安全に使用するには、ガスの法律に基づいて適正な接続をする必要があります。
ガス栓とガス燃焼器との接続組合せは、「移動式燃焼器」と「固定式燃焼器」に分類されます。
移動式燃焼器 (12900kcal 以下)
家庭用コンロ、炊飯器、小型オーブン、ストーブ、など
配管は、ガスコード又は、ガスソフトコードになり、
ホースバンドや脱着可能なコンセント式で接続されます。
固定式燃焼器
厨房用コンロ、給湯器、大型オーブン、レンジ、など
配管は、強化ガスホース又は、金属可とう管になり、
直接ネジ込みによって接続されます。
焙煎機の場合は、一般的に固定式燃焼器に属します。
液化石油ガス法では、平成9年4月より固定式燃焼器へのガス接続は、直接ネジ込み継ぎ手を用いた金属可とう管か、強化ホースで接続する事が決まっています。
「マイスター」の場合は、5k、10kについては、金属可とう管を用いてネジ込み接続する場合が多いのですが、キャスターが付いている2.5kの場合は、強化ガスホースを用いてコンセント式(カチット)で接続する場合が多いです。
施行は、必ず地元のガス事業者さんに来て頂いて、接続工事監督者の資格を持っている方にお任せしています。素人施行はしない事にしています、やはり危険です。
マイスター本体には、ホースエンドの接続口が付いた状態で出荷しています。これは、出荷前に工場でテスト焙煎をするためにホースで接続しているためです。15Aの配管にネジ込み式で取り付けているので、現場で簡単に取外しができ、任意の接続口に交換してもらっています。
最近の末端ガス栓には、「ヒューズコック」が付いたタイプが一般的になっています。これは、万が一ホースが外れた場合、一度に大量のガスが流出しないように、逆止弁が内臓されたものです。
ガスの消費が少ない、2.5kタイプは問題無く使えるのですが、5k、10kの場合は暖気をする際に少し多めにガスを出すと、作動する事があります。その場合は、焙煎機の使用条件などを説明して、ヒューズコックを外してもらっています。その代わり、焙煎機本体には、異常加熱を感知したら自動でガスの供給を止める電磁弁を2個並列で装備しています。
その他、安全面での注意としては、
無理な改造を素人判断では絶対にしないこと、特にガスバーナーを炭火用に改造する場合は、排気、換気、吸気に十分配慮しなければなりません。換気が悪ければ一酸化炭素中毒の危険が高まります。ガスを燃焼させる場合とは条件が違ってくるのです。
ブルドン管圧力計をデジタル計や流量計に交換する場合は、必ず「防爆仕様」である事を確認して下さい。デジタル表示は電気回路そのものです、その中へ可燃性ガスを流せば危険性が上がるのは当然です。
問い合わせをしても、メーカーの中にはかなりいい加減な回答をする所もあります。ここで紹介した「長野計器」さんや「キーエンス」さんなどは、かなり親身になって、いかに危険かを回答してくれました。
流量計にしても、換算される表示が絶対圧基準になっていれば、いくら温度、気圧に比例した流量を測ってもデジタル表示には換算誤差が出るのです。それに比べ、ブルドン管圧力計は、周辺の圧力を「ゼロ」とするゲージ圧表示なので、台風のように気圧が下がった時でも、その環境を「ゼロ」として表示されます。必ず、トレードオフは存在します。
サイトでも、可燃性ガスの測定を流量計に取り替えたことを書き込んだブログがありますが、鵜呑みにすると本当に危険です。何か事故があったら、必ず書き込んだ人の名前が上がるでしょう。自己責任では済まされない問題になります。
原発事故にもあったように、放射線の飛散情報を正しく伝えなかったために、多く飛散した地域に避難した人を自己責任だと言えないように、人命に関わる情報は客観的に正しくなければなりません。
今日にも、明日にも、何処かの自家焙煎店がドカン、という事もあり得ない事ではないのです。安全には十分配慮したいものです。
ガス栓とガス燃焼器との接続組合せは、「移動式燃焼器」と「固定式燃焼器」に分類されます。
移動式燃焼器 (12900kcal 以下)
家庭用コンロ、炊飯器、小型オーブン、ストーブ、など
配管は、ガスコード又は、ガスソフトコードになり、
ホースバンドや脱着可能なコンセント式で接続されます。
固定式燃焼器
厨房用コンロ、給湯器、大型オーブン、レンジ、など
配管は、強化ガスホース又は、金属可とう管になり、
直接ネジ込みによって接続されます。
焙煎機の場合は、一般的に固定式燃焼器に属します。
液化石油ガス法では、平成9年4月より固定式燃焼器へのガス接続は、直接ネジ込み継ぎ手を用いた金属可とう管か、強化ホースで接続する事が決まっています。
「マイスター」の場合は、5k、10kについては、金属可とう管を用いてネジ込み接続する場合が多いのですが、キャスターが付いている2.5kの場合は、強化ガスホースを用いてコンセント式(カチット)で接続する場合が多いです。
施行は、必ず地元のガス事業者さんに来て頂いて、接続工事監督者の資格を持っている方にお任せしています。素人施行はしない事にしています、やはり危険です。
マイスター本体には、ホースエンドの接続口が付いた状態で出荷しています。これは、出荷前に工場でテスト焙煎をするためにホースで接続しているためです。15Aの配管にネジ込み式で取り付けているので、現場で簡単に取外しができ、任意の接続口に交換してもらっています。
最近の末端ガス栓には、「ヒューズコック」が付いたタイプが一般的になっています。これは、万が一ホースが外れた場合、一度に大量のガスが流出しないように、逆止弁が内臓されたものです。
ガスの消費が少ない、2.5kタイプは問題無く使えるのですが、5k、10kの場合は暖気をする際に少し多めにガスを出すと、作動する事があります。その場合は、焙煎機の使用条件などを説明して、ヒューズコックを外してもらっています。その代わり、焙煎機本体には、異常加熱を感知したら自動でガスの供給を止める電磁弁を2個並列で装備しています。
その他、安全面での注意としては、
無理な改造を素人判断では絶対にしないこと、特にガスバーナーを炭火用に改造する場合は、排気、換気、吸気に十分配慮しなければなりません。換気が悪ければ一酸化炭素中毒の危険が高まります。ガスを燃焼させる場合とは条件が違ってくるのです。
ブルドン管圧力計をデジタル計や流量計に交換する場合は、必ず「防爆仕様」である事を確認して下さい。デジタル表示は電気回路そのものです、その中へ可燃性ガスを流せば危険性が上がるのは当然です。
問い合わせをしても、メーカーの中にはかなりいい加減な回答をする所もあります。ここで紹介した「長野計器」さんや「キーエンス」さんなどは、かなり親身になって、いかに危険かを回答してくれました。
流量計にしても、換算される表示が絶対圧基準になっていれば、いくら温度、気圧に比例した流量を測ってもデジタル表示には換算誤差が出るのです。それに比べ、ブルドン管圧力計は、周辺の圧力を「ゼロ」とするゲージ圧表示なので、台風のように気圧が下がった時でも、その環境を「ゼロ」として表示されます。必ず、トレードオフは存在します。
サイトでも、可燃性ガスの測定を流量計に取り替えたことを書き込んだブログがありますが、鵜呑みにすると本当に危険です。何か事故があったら、必ず書き込んだ人の名前が上がるでしょう。自己責任では済まされない問題になります。
原発事故にもあったように、放射線の飛散情報を正しく伝えなかったために、多く飛散した地域に避難した人を自己責任だと言えないように、人命に関わる情報は客観的に正しくなければなりません。
今日にも、明日にも、何処かの自家焙煎店がドカン、という事もあり得ない事ではないのです。安全には十分配慮したいものです。
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