映画製作会社の松竹は3日、「東京物語」(小津安二郎監督)を下敷きに、現代の家族を描く「東京家族」(山田洋次監督)について、主役級3人の俳優を交代し、3月1日にクランクインすると発表した。
上京する老夫婦役が、菅原文太さんと市原悦子さんから、橋爪功さんと吉行和子さんに、老夫婦の長女役は室井滋さんから中嶋朋子さんに代わる。
松竹によると、菅原さんとはクランクインの時期について意見が合わず、市原さんはS状結腸腫瘍(しゅよう)が見つかり療養中。室井さんは舞台とロケの時期が重なったという。
「東京家族」は昨年4月にクランクインの予定だったが、脚本に東日本大震災を反映させるために製作を延期していた。来年1月公開の予定。