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ページの先頭へジャンプここから本文です平成23年8月24日作成 / 広報課

宮城県知事定例記者会見(平成23年8月22日)

県産牛出荷停止の一部解除について

◆Q
 先週末、県産牛の出荷停止の一部解除があったが、出荷再開の具体的なスケジュールが決まっていれば伺いたい。

■村井知事
 ここに入る直前に決まったことを公表したいと思います。明日(23日)、農家からと畜場へ出荷を開始いたします。出荷予定頭数は、第1回目は90頭になります。と畜場は仙台市中央卸売り市場食肉市場、それから宮城県食肉流通公社の2カ所になります。そして、次の日、8月24日水曜日にと畜を開始いたします。そして、肉を1頭1キロ(グラム)ずつ取り出して検査を始めるということになります。検査を行いまして無事な肉から出荷をいたします。今のところは8月26日金曜日の朝10時(頃)が初競りということになります。その際には、県が発行いたしました検査証明書をつけて出荷をする、競りにかけるということになります。私も8月26日にはお伺いをしたいと考えています。その際の競りは、仙台市中央卸売市場食肉市場です。場所は宮城野区の扇町にございます。それが今決まっているスケジュールでございます。

◆Q
 一番心配なのは価格の面だと思うが、知事はこれで消費者に対して県産牛の安全性は完全に確保されたと言えると考えるか。

■村井知事
 万全だというアピールはできると思います。1頭1頭、全頭精密な、最も信頼のおける検査をした上で、安全だという証明書をつけて競りにかけるわけでございますので、間違いなく安全だと言えると思います。

◆Q
 全頭検査に関して、生産者の側からすると、2頭目以降は自主検査ということで半分自己負担を求められることについて、県が全額見るべきではないかという声があるが、その制度でいく考えか。

■村井知事
 今のところはそれでスタートしたいと思っていますが、今後県が検査機器をそろえるといったようなことになってきましたならば、柔軟に対応することもあっていいのではないかと思っております。ただ、今の時点で県が検査費用を持つといったようなことまでは言及できません。一応決めたルールどおり、半分県が持つという形で進めたいと思っております。

◆Q
 明日から90頭(を出荷する)ということで、出す順番など決まっていることがあれば教えていただきたい。また、明後日検査を始めて、結果はいつ出るのか。

■村井知事
 まずは、汚染された可能性のある稲わらを食べさせていないという農家1戸につき1頭ずつということになります。従って、まずは90戸の農家からということになります。その順番につきましては、今調整しているところだと思います。放射性物質の検査結果につきましては、どんなことがあっても競りまでには終わっていなければいけないということになろうかと思います。何日の何時までということは、ちょっと私も今時点ではお答えできません。担当の方に確認してください。少なくとも競りにかける時点では、証明書が発行された段階になっているということになります。常識的には前の日ということになろうかと思います。

◆Q
 検査証明書の表記には検出値も表記するのか、あるいは食品衛生法の基準を下回っていると、安全であるというざっくりとした表記になるのか。どのようになるのか。

■村井知事
 安全であるということだけでよろしいかと思っております。健康上全く問題のない数値であるわけですので、詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができないわけでありますから、安全か安全でないかということだけはっきりと証明すれば十分だというふうに思っております。正式には、牛肉の放射性物質検査結果通知書といったような形で添付をしたいと考えております。(1キログラムあたり)500ベクレル以下であるということであります。その証明書がついていれば(1キログラムあたり)500ベクレル以下で、どれだけ食べても全く問題がないということであります。

◆Q
 間もなく来月ぐらいに今年の稲わらが入ってくる予定だが、汚染された可能性のある稲わらが貯蔵されていて処分方針も決まっていないようだが、これについて何か方向性は出たのか。

■村井知事
 これについては、まだ決まっていないのですね。議会でも質問がありましたけれども、県の判断で処分できる代物ではないということですので、やはり国の方針が定まらなければ私どもとしては処分のしようがないということであります。農家の方たちにもご協力をいただいて保管していただいております。それはもう絶対に外に流通しないようにということでしっかりと管理をしていただいておりますので、一日も早くその処分方法を決めて処分できるようにしてまいりたいというふうに思います。もうしばらくお時間をいただきたいと思います。われわれも農林水産省の方には早く決めてほしいということは何度もお願いをしております。

◆Q
 稲わら農家からは、肉牛の解除を優先して稲わらについては後回しにされているのではないかという声も聞くが、どう考えるか。

■村井知事
 決して後回しにしているわけではないのですけれども、やはり肉用牛は生き物でありますので、どうしても優先順位をつけるとするならば、やはり早く肉牛を出荷するということを優先せざるを得なかったということはご理解をいただきたいというふうに思います。理想的には同時に発表すべきだと思いますけれども、そういったことで保管についてはもうしばらく我慢していただいて、農家の方たちのご負担のないような形で処分できるようにしてまいりたいと、このように思っております。

◆Q
 その処分方法を農家に提示する時期はいつか。

■村井知事
 まだ今のところは何とも申し上げられません。これは後で投げ込みできますね。牛の出荷再開についてというのは、後で投げ込みします。もしかしたら若干変更になるかもしれませんので。

 記者発表資料(PDFファイル,28KB)

コメに対する放射性物質の検査について

◆Q
 米についても(牛肉と)同じような(検査等の)対応をする考えか。

■村井知事
 (米については)今後、今月末から調査を始めますが、これは宮城県だけの問題でありませんので、これは国との調整が必要になってくるというふうに思います。

◆Q
 まだ検討中ということか。

■村井知事
 はい、検討中です。

◆Q
 米の調査の開始時期などはまだ検討中か。何か決まったことがあれば教えていただきたい。

■村井知事
 今のところ、私のところにまだ(具体的な月日等の)報告は上がってきておりません。間もなく具体的にサンプルを採取する場所等が特定されてくると思います。国との協議をしながらということになります。 


(注)知事の発言において、米の調査を「9月から行う」としていましたが、稲の生育の早まりにより8月から検査を実施することとなったため、「今月末から調査を行う」旨に訂正しています。

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民主党代表選挙について

◆Q
 週明けにも民主党の代表選が行われそうな見通しになってきた。日本のトップを決める代表選になるわけだが、被災地の首長としてどういった政策論争を期待されるか。

■村井知事
 今回は争点の一つに間違いなく、「被災地の復興支援をどのようにするのか」といったようなことが取り上げられると思います。民主党の代表はそのまま日本の総理につながるわけでございますので、日本の舵取り役として、東日本を、日本を発展させる中でどう位置づけるのかということを明確にしていただき、具体的にどこまで国が責任を負うのか、また、どこまで財源を確保するつもりなのかといったようなことを、代表選のときに明確に示していただければ大変ありがたいというふうに思います。

◆Q
 やはり財源確保策は争点の一つになると。

■村井知事
 はい、これも避けて通れないと思います。増税によるものなのか、あるいは借金をして後世の人たちに負担を先送りするのかといったようなことも大きな議論の中心になっていくのではないかなというふうに思います。いずれにいたしましても、この問題だけではなくて、税に関しては社会保障との関係もありますので、中心的な議題になっていくのではないかと思います。

◆Q
 今、増税論の話があったが、巷間(こうかん)伝えられる候補者たちはだんだん増税に関して後退してきている。増税論の後退について、どうお考えか。

■村井知事
 個人的には大変残念に思います。やはり臭いものにふたをしろと、批判を受けるものは表に出したくないと、そういった思いが透けて見えます。私はそれではよくないと思いますね。野党の代表選挙とは意味が違い、国のリーダーを選ぶ代表選挙ですので、はっきりと苦しいものこそ表に出して、堂々とその必要性を党員に問い、同時に国民に問うてほしいと、このように思います。気持ちはよく分かります。私も政治家の端くれですので、そういうことがどれだけリスクがあるのかというのはよく分かりますが、私はあえてそのリスクをとるような人が出てくることを期待しております。

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北海道知事の泊原発再開容認について

◆Q
 北海道の高橋はるみ知事が泊原発の運転再開を表明したが、知事の所見はいかがか。

■村井知事
 これは報道でしか知りませんけれども、高橋知事が記者会見で原発が道民の電力供給の4割を占めている現実を直視した場合、安全を確保しながら稼働を続けていくことは、道民の生活を守り、産業活動の環境を整備するためにも重要と強調したということでございます。私は北海道の知事また地元の首長さん方の判断がそうであったとするならば、それを尊重すべきであるというふうに思います。これはあくまでも地元の考え方を尊重すべきであるというふうに思います。

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被災地のリーダーの条件について

◆Q
 震災で延期されていた岩手県の知事選が9月11日投開票で行われる。震災後初の大型首長選挙となるが、被災地のリーダーの条件をどう考えるか。例えば、実行力、政府とのパイプ等いろいろ考えられるが。

■村井知事
 難しいですね。何か「天につばする」ような形になってしまうかもしれませんので、私の口から言うのは非常に難しいのですが、しかしあえて言わせていただくとするならば、やはり将来の発展を見据えて、批判を受けてもこういう県土を造りたいというビジョンを示して、それに向かって粘り強く国や被災地の皆さまと話し合い、その方向に導いていけるような方が望ましいのではないかと、このように思います。

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