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政治
真部氏更迭問題で防衛相急旋回
2012.2.4 01:52
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もっとも、首相が予算委で「国民や沖縄県民からすれば批判せざるを得ない部分もあった」と認めたように、県側が反発をさらに強めるのは必至だ。自らの国会答弁に追われる田中氏が今後の見通しを立てられるはずもない。
田中氏はこの日も防衛問題での素人ぶりを露呈した。中谷氏が「国防の基本方針」の内容を尋ねると「基本方針は…、手持ちにありません」と述べた。
たとえ田中氏が「不適任」でも米軍再編は待ってはくれない。普天間問題は政府が想定する移設先の埋め立て申請の6月に向け、環境影響評価書の知事意見提出など重要案件の期限が続く。首相は自らの沖縄訪問について、今春に予定している訪米前には実現したいとの考えを示した。
米国のアジア太平洋戦略の見直しとからむ米軍再編協議は田中氏の理解の範囲を超える。加えて、今回の問題への鈍い対応で、沖縄側が日米合意の見直しに耳を傾けるはずもない。
「首相は防衛相人事を輿石東民主党幹事長に任せて失敗を続けた。沖縄問題を真剣に考えているのか…」
公明党幹部の一人はあきれた表情で語った。(加納宏幸)
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