政治真部氏更迭問題で防衛相急旋回+(1/2ページ)(2012.2.4 01:52

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真部氏更迭問題で防衛相急旋回

2012.2.4 01:52 (1/2ページ)

 米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市長選をめぐり防衛省の真部朗沖縄防衛局長が部下の職員に「講話」で投票を呼び掛けた問題で、田中直紀防衛相が急旋回した。3日にも更迭する方針で調整を進めたが、官邸サイドからの慎重論を受けて、調査継続へと変わった。更迭しても沖縄県の反発を和らげることはできないと判断したものだが、安全保障政策の推進体制の立て直しが急務にもかかわらず、野田佳彦政権の危機意識の欠如を改めて露呈した。

 「選挙があるからとか、お騒がせをしたからとかで早く処分するのではトカゲの尻尾切りだ。こんな安易に決めていいのか」

 3日の衆院予算委員会集中審議で、自民党の中谷元・元防衛庁長官はこう田中氏らに迫った。この発言を受け、官邸サイドは自民党が更迭を強く求めておらず、今後の国会審議にも大きな影響が出ないと判断、藤村修官房長官が田中氏にこの日の更迭の決定を見送るよう求めた。

 この問題をめぐり、田中氏は早期に更迭する考えだった。

 「真部氏を人事異動させたらどうか」

 田中氏は1日夜の政務三役会議で述べた。長引けば国会審議や市長選に影響が出る恐れがあったためだ。

 防衛省内には真部氏が特定の候補者に投票を呼びかけたか不明瞭だったため調査を続行する必要があるとの慎重論も強かった。下条みつ政務官も2日夜の三役会議後、「期限を切ってやるより精査する時間を得た方がいい」と明言した。

 それでも田中氏は「市長選にできるだけ迷惑がかからない形がとれれば」と市長選前の決着を目指した。だが官邸側の意向を受け、田中氏は調査継続へとあっさり方針転換した。記者団から処分時期を聞かれると「十二分に調査ができればその時になる」と述べるにとどまった。

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