NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

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海砂問題で国が調停案

玄界灘の海砂の採取をめぐって、佐賀県が長崎県に対して地元の業者が佐賀県側での採取をしないよう求めていた問題で、総務省の自治紛争処理委員が双方の県に対して、初めて調停案を示しました。佐賀県は、内容を精査した上で検討していきたいとしています。
玄界灘の海砂採取の認可をめぐっては、▼佐賀県は、それぞれの県の陸地から等距離のラインを境界と主張しているのに対し、▼長崎県は、より佐賀県側に近い「漁業取締ライン」が境界だと主張しています。
佐賀県では、長崎県に佐賀県の主張に沿って地元の業者に採取の認可を行うよう求めてきましたが、双方の主張は折り合いがつかず、おととし、自治体どうしの紛争を調停するために設けられた総務省の自治紛争処理委員に調停が委ねられていました。
３日、初めて調停案が示され、それによりますと、▼今後１０年間は、暫定的に長崎県が主張している「漁業取締ライン」を境界とし、▼この期間が終わるまでの間に双方の県は、佐賀県が主張する「等距離ライン」を基本に新たな境界の設定に向けて協議を行うものとするとしています。
これについて、佐賀県の古川知事は「調停案の内容を精査した上で議会への提案などについて検討していきたい」というコメントを発表しました。
佐賀県によりますと、総務省の自治紛争処理委員の制度を使って都道府県どうしの問題が調停されるケースは極めて珍しいということです。

02月03日　20時30分

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