現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. サイエンス
  4. 記事
2012年2月2日18時47分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

水深1千メートル、貝の「家」とらえた 無人機で型どり

写真:相模湾の深海底から、型取りされた巣穴が掘り出されたところ(海洋研究開発機構提供)拡大相模湾の深海底から、型取りされた巣穴が掘り出されたところ(海洋研究開発機構提供)

写真:深海底から型取りされた巣穴。左のY字形の巣穴は、中にスエヒロキヌタレガイがいたもの。右の巣穴は海底の開口部は小さいが、下に大きな部屋がある。どちらにも小さな巣穴がつながっており、ここで複数の生物が共生しているらしい(海洋研究開発機構提供)拡大深海底から型取りされた巣穴。左のY字形の巣穴は、中にスエヒロキヌタレガイがいたもの。右の巣穴は海底の開口部は小さいが、下に大きな部屋がある。どちらにも小さな巣穴がつながっており、ここで複数の生物が共生しているらしい(海洋研究開発機構提供)

 独立行政法人・港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)などのチームが水深1千メートルを超す深海底に無人探査機を派遣し、そこにすむ貝などの「家」の形を調べることに初めて成功した。1日付の英生物学誌バイオロジーレターズ電子版に成果が発表された。

 貝やエビなどは海底の泥に巣穴を掘ってすんでいる。干潟や浅海では、そこに樹脂などを流し込んで型取りをして研究されてきた。しかし深海底では樹脂を流し込んでうまく固めるのが難しく、型取りの報告はなかった。

 港空研の清家弘治客員研究員らは、深海底の巣穴の間近で樹脂に硬化剤を加えてから穴に注ぐ特別な装置を開発して「アナガッチンガー」と命名。水深3千メートルまで潜れる海洋研究開発機構の無人探査機ハイパードルフィンに搭載した。相模湾の水深1173メートルと1435メートルの地点で巣穴に樹脂を注ぎ、固まるのを待って約2日後に巣穴の型を掘り上げた。

購読されている方は、続きをご覧いただけます

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

IHクッキングヒーターでそのまま加熱できるステンレス製湯たんぽ。お好みの色を選んで

ビキニ事件をへて「平和利用」へと続いた日本の原子力。原発の安全神話形成へメディアはどうかかわったか。

日本から見える全星座、南天の主要星座、太陽、惑星、月、彗星、オーロラなどを紹介。小さくて気軽に持ち歩けるので、色々なところで星座を楽しめます


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介