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'12/2/3

シュモー会館の移転工事再開<動画あり>



 広島市は2日、米国の平和活動家の故フロイド・シュモー氏が被爆者のために建てたシュモー会館(中区江波二本松)を保存する移転工事を再開した。劣化が見つかった土台の補強が完了。「曳家(ひきや)」と呼ばれる工法で移転作業を進めた。

 市は1月27日に着工したが、土台の木材が腐っていたため工事を中断していた。

 この日は作業員8人が基礎部分から切り離した木造平屋の建物を、角材の上にレール代わりに並べた板に乗せ、ウインチで引っ張って移転用地の方向に約30度回転させた。8日までに北西約40メートル先の用地に移動させる。

 会館は1951年建設で、シュモー氏が市内3地区に建設した計21棟で唯一現存する。集会所として使われてきたが、広島南道路の建設予定地となったため市は移転を決めた。

 移転後は内部を改修し、被爆地を支援した外国人を紹介する資料の展示室にする。

 動画はこちら

【写真説明】建物ごと移転する作業が始まったシュモー会館。後方は広島南道路の工事現場




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