猪瀬副知事 東電回答納得せず
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猪瀬副知事 東電回答納得せず

2月3日 20時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力が企業向けの電気料金を値上げすることに異議を唱えている東京都の猪瀬副知事は、3日、東京電力の幹部と面会し、改めて中小企業に対する配慮や、より一層のコスト削減などを求めました。

東京電力はことし4月以降、企業向けの電気料金を平均で17%程度値上げする方針を発表していますが、東京都の猪瀬副知事は値上げの根拠が明らかでないとして異議を唱えています。3日は東京電力の皷紀男副社長が東京都庁に猪瀬副知事を訪ね、面会しました。東京電力は、これまでに都に対して今回の値上げは資産売却や徹底したコストダウンに取り組んだうえのやむをえない値上げだと説明し、中小企業に対する経営相談などを検討するほか、企業の負担を減らすための料金メニューを新設するなどと回答しています。これに対して、猪瀬副知事はこれらの回答は不十分で、一層のコスト削減の努力が必要だとして、皷副社長に回答文を返却しました。そのうえで、中小企業に対する配慮を具体的に検討することや東京電力の関連会社の役員の数や役員報酬を公表することを求めました。皷副社長は「どのくらいの時間でできるのかすぐには答えられないが、できるだけ早く対応したい」と答えました。会談のあと、猪瀬副知事は「東京電力の説明が不十分であるかぎりは値上げには応じられない」と話していました。