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「ほとんど麻痺状態に見える青年が何人もいるのです。それは薬物とは限りません。四六時中ゲームをしていることによる睡眠不足なだけなのです。強迫観念なのか中毒なのかは、何とも言えません。ここまでの技術が無かった数年前とは明らかに異なります。」

このようにボウザー氏はゲームが及ぼしている悪影響について語っています。

続いて、フレッチャー氏も以下のようにゲームによる弊害を話していると報じられています。

「青少年への影響が現れ始めるころでしょう。過去には、人々は思いやりを持ち、感情移入する本物の人間関係を築いたものです。しかし、それが仮想の関係になってしまったのです。そこには思いやりも感情移入も必要ありません。」

問題の捏造の部分はと言いますと、フレッチャー氏の発言。デイリー・メールは上記のふたりが共にゲームに対して否定的な意見を持っており、あたかもゾンビ化が事実であるように書かれていますが事実は大きく異なります。

意見が歪曲されたフレッチャー氏はBeefjackにMP3の録音を提出し、捏造を証明しました。驚くべき内容は以下の通りです。

「私たちは、常に友人とコンタクトを取り世界中のゲーマーとプレイすることが出来るゲームは、多くの場合、ほとんどの子供達にとって良い事だと考えています。

人々はゲームやスマートフォンを過度に使ってしまいがちですが、それは何に対しても言えることですし、活動性の価値に影響はありません。」

フレッチャー氏はゲームに対し肯定的なうえに、活動性への影響も見られないと述べていますね。こんなにもはっきりと意見をねじ曲げられてしまったなら、憤りを通り越してあきれ返ってしまいそうです。

現時点でのデイリー・メールによる訂正は出ていませんが、多くのメディアが捏造の事実とその修正を掲載しています。

ただし、ボウザー氏が主張する「麻痺状態の少年達」の例に関しては捏造は見当たりません。本当にゲームが原因なのかは謎ですが、デボン州の若者に起こっている異変に関しては別の機会に追求した方が良いかもしれませんね。

　
Daily Mail "fabricated" zombie gamer story[via MCV]
Devon youngsters 'stoned' after gaming[via BBC]

（中川真知子）

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