生徒数を増やすために合格率を上げる。合格率を上げるために「安全圏」の学校を勧める。効率的に点数を獲得するテクニックを教える…。今、福岡エリアの学習塾は生徒獲得合戦が激しくなっており、学費の値下げ競争まで始まっています。しかし、それで本当に「勉強の楽しさ」「挑戦する喜び」を感じられる子どもたちを育てることができるでしょうか。

さなるグループ・九大進学ゼミでは、点数や合格率だけを追い求める塾から、学ぶことを通して生きる力を教える「教育塾」をめざしています。第一志望ではなく、合格できる学校にランクを落とせば、合格率は自ずと上がります。しかし、それが子どもたちにとって本当に正しいことなのだろうか。そう考えたとき、私たちは、子ども一人ひとりの将来を見据えて教育を行うことにしたのです。現状に甘んじることなく、困難に立ち向かい見事合格を勝ち取った生徒や、残念ながら、望んだとおりの進路を進めなかった生徒の「挑戦してよかった！　大学受験ではもっとがんばりたい！」と前向きな姿を見ると、私たちのやってきたことは正しかったと確信がもてます。子どもたちが受験勉強を通して自分の成長を実感できれば、それは彼らの人生にとって、とてもすばらしいことではないでしょうか。そしてここ数年の取り組みの結果、九大進学ゼミの生徒数は各校舎で増加しています。激しい競争時代におけるこの結果は、授業の質を重視しようという私たちの方向性が、間違っていなかったという確信につながっています。

私は教育学科出身ですが、九大進学ゼミでのアルバイトを通じて「ここなら生徒と本音でぶつかっていける」「自分なりの工夫ができる」という可能性を感じ、入社を決意しました。新しい挑戦が軌道に乗りつつある今、思い描いていた教育ができる環境にとてもワクワクしています。私たちの取り組みが成功すれば、点数や合格率に偏った教育を変えることだって不可能ではありません。めざすは、九州・山口で最良の教育企業！　そのポジションが少しずつ見えてきたように思います。

（福岡西本部　統括本部長　小島　康介／2001年入社）