火の用心も呼びかけ 仮設住宅で豆まき
2012年02月03日 11:49
きょうは節分です。
凍える寒さの中、いわき市の仮設住宅では、火の用心を呼びかける豆まき会が開かれました。
いわき市平にある、楢葉町の仮設住宅です。
けさは氷点下の冷え込みとなりましたが、幼年消防クラブの園児など30人が、豆まきで厄を追い払ったあと、火の用心を呼びかけました。
*楢葉町の人インタビュー
「子供たちの顔見てると元気つきます」
「あんまりこういうイベントな無いの初めてだったからとっても楽しかったです」
園児は消防署員と家々をまわり、消火器の正しい使い方を覚えてくださいとアピールしていました。
帰村宣言の川内村 帰村の意向調査
2012年02月03日 11:48
先月31日、川内村の村長は帰村宣言を行いましたが、きょう、村の災害対策本部では、村民に帰村の意向を尋ねるアンケートなどの発送作業が始まりました。
アンケート方式で村の復興に向け意向調査を行うのは、先月、帰村宣言を行った川内村です。
川内村は、原発事故で役場や住民のほとんどが村外に避難しています。
郡山市にある川内村の災害対策本部では、3人の職員が、避難している村民に帰村宣言をまとめた文書や帰村の意向を尋ねるアンケート用紙の発送準備に追われています。
村では、県内外に避難しているおよそ1,300世帯のすべてに対して、準備した書類を今日中に郵送するとしています。
マンション工事中 放射性物質付着か
2012年02月03日 11:48
原発事故前後に建設が進められていた住宅で、コンクリートの型枠に付着していた放射性物質が天井などに移り、線量が高くなったケースがあることがわかりました。
これは、県が、放射能で汚染された砕石について調査している中でわかったものです。
きのう、二本松市の3階建てのマンションの3階の部屋を調査したところ、バルコニーの天井部分で、一時間当たり0.86マイクロシーベルトと、周辺より高い数値が測定されました。
工事は3月30日に行われ、同じ日に同じコンクリートを使用した壁は、周辺の線量よりも低いことから、コンクリート自体の汚染ではなく、原発事故の前に組み立てられた天井の型枠に放射性物質が付着し、混入した可能性が高いとみています。
交通機関に期間に影響も 強風のあと午後からは雪…
2012年02月02日 19:17
けさの県内は風の強いところが多くなりましたが、浜通りに出ていた「暴風雪警報」は解除され、午後になって雪が降り出したところもあります。
低気圧が三陸沖を東に進み、日本付近は冬型の気圧配置となっていますが、けさの最低気温は、各地ともきのうより高くなりました。
しかし、西よりの風が強く、最大瞬間風速が二本松で28.5メートル、広野で27.5メートル、郡山で23メートルなどを観測しました。
強風のため、福島第一原発ではガレキの撤去などで使うクレーンの作業を一時中止しましたが、その後作業は再開しました。
風・雪の交通機関への影響は、磐越西線は新潟の除雪のため8本が運休。
東北本線は強風のため8本が運休し、東北新幹線は故障で1本運休、山形新幹線も雪のため運休しています。
震災、原発事故からの復興へ 当初予算は過去最大規模に
2012年02月02日 19:16
県の新年度の当初予算案が、きょう発表されました。
震災や原発事故からの復興を目指すために、予算の規模は1兆5,000億円台と、過去最大となりました。
県の新年度の当初予算案は、総額で1兆5,764億円と、前年度の1.75倍です。
このうち、46パーセントにあたる7,255億円は震災や原発事故対策の関連経費で、市町村が実施する除染を支援する事業や、被災者の生活再建のための事業などに優先的に配分されます。
一方、財源となる県税収入は震災の影響で落ち込む見込みですが、原子力災害等復興基金の活用や県債を使うなどして、1,263億円にのぼる財源不足を補うとしています。
福島県沖の魚介類 放射性物質は23種類で規制値超
2012年02月02日 19:15
県が福島県沖の魚介類の放射性物質の検査を行った結果、23種類の魚介類で国の暫定規制値を超えたことがわかりました。
県は、警戒区域を除く県内の沖合いで毎週、魚介類を採取し、放射性物質の検査をしています。
この検査結果に関する相双地区の漁業関係者への説明会が、きょう相馬市で開かれ、147種類2239の魚介類の検体のうち、23種類154検体で国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたことが明らかにされました。
最も高かったのはいわき沖のコウナゴで、1キログラムあたり1万4,400ベクレル、ヒラメなどからも高い値が検出されました。
ただ、カツオやイワシなど回遊性の魚や、エビやカニ、イカやタコなどは値が低いことがわかりました。
県は「沖合い10キロ圏内で獲れる魚介類は高い値が出る傾向があるが、沖から離れた場所は影響は少ない」と分析しています。
しかし、出席した漁師からは複雑な声も聞かれました。
*出席した漁師インタビュー
「先が長い。見通しが。4月に入ると(暫定規制値が)500から100になるってみんなわかってるから、100になると今のだいたい8割はだめになるから」
県は今後も検査を続け、漁業の再開に向けて検討を進めることにしています。
いわき市小名浜港 大型商業施設計画の説明会
2012年02月02日 19:15
いわき市の小名浜港周辺で進められている大型商業施設の計画で、きょう、計画概要の説明会が開かれました。
説明会は、いわき商工会議所の小名浜地区委員会が開催したものです。
会議の冒頭、商工会議所の担当者は「震災後の復興には核が必要で、小名浜の開発なくしていわきの再生はない。
イオンモールの出店をどう受け止めるかが大事だ」と挨拶しました。
いわき市とイオングループの担当者が、出席した小名浜の商店街組合や水産加工業などのおよそ30人に説明しましたが、非公開でおこなわれました。
イオンモールの提案書によりますと、「アクアマリンふくしま」などの北側のおよそ6万平方メートルを市が区画整理した上で、防災拠点を兼ねたスーパーなどを中心とした商業施設を建設します。
オープンは3年後の2015年度を予定しています。
民間工事の調査で判明 38か所が周囲より高い線量
2012年02月02日 19:14
放射性物質に汚染された石が工事に使われていた問題を受け、二本松市内の民間工事を調べた結果、38か所で周囲より高い線量が確認されました。
二本松市は、浪江町の砕石場の石が市内の工事で使われていた問題を受け、3月11日以降、市内で行なわれた民間工事の調査協力を安達太良建設協会などに求めていました。
その結果、報告のあった307か所の工事の内、住宅の基礎など38か所で、表面から1センチの空間放射線量が周囲より高いことがわかりました。
最も高かった神社の周囲では、一時間当たり1.78マイクロシーベルトが計測されました。
二本松市は、調査結果を県や国に報告して詳しい調査を依頼するとともに、健康対策や損害賠償などに万全を期すよう求めています。
社員の浄財で購入 警備会社が福祉車両を贈呈
2012年02月02日 19:13
被災地支援の一環として、警備会社が福島市の福祉施設に福祉車両を贈りました。
福島市の福祉施設で行われた贈呈式では、アルソック・福島綜合警備保障の本庄松雄社長から、施設の代表にカギが手渡されました。
きょう贈られたのは、車椅子の乗り降りをリモコンで操作できるタイプの福祉車両です。
アルソックでは、15年以上前から、全国の福祉施設で福祉車両の贈呈を続けていて、グループ会社の社員が毎月積み立てた浄財などもとに購入しているということです。
これまでに79台の車両を贈っていて、ことしは、県内のほか、宮城・岩手など被災地で、あわせて4台の車両を贈るということです。
県立高校I期選抜 試験に遅れる生徒も…
2012年02月02日 11:59
県立高校の推薦入試にあたるI期選抜が始まり、受験生7,000人あまりが試験に挑んでいますが、交通機関の遅れで試験に間に合わない受験生も出ています。
福島市の福島北高校では、およそ60人の募集に対して115人が受験しています。
午前中は、小論文や面接の試験が行われていますが、けさの強風の影響で交通機関が大きく乱れ、試験開始に間に合わない受験生も出ました。
遅れた受験生には、開始時間を遅らすなどの対応が取られています。
また、サテライト校の試験では、県内各地に避難している受験生に対し、県教委がバスを用意するなどの対応をしています。
今年の県立高校の募集定員は1万6,210人で、このうちI期選抜では5,055人を募集します。