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仙台弁護士会の韓国籍男性 家事調停委員就任拒まれる

 仙台弁護士会に所属する韓国籍の男性弁護士が仙台家裁から家事調停委員への就任を拒まれたことが2日、分かった。仙台弁護士会は「国籍を理由とする不当な差別」として、同日までに最高裁に不服を申し立てた。
 日本人以外の調停委員就任を事実上認めない裁判所の運用については、国連人種差別撤廃委員会が2010年、見直しを勧告している。
 仙台弁護士会によると、同会は昨年11月、仙台家裁から家事調停委員の推薦依頼を受け、男性弁護士を含む会員15人を推薦した。家裁は1月、男性弁護士について「調停委員は公務員に当たり、日本国籍が必要」として、最高裁に任命するよう上申しなかった。
 同会は過去にも3度、男性弁護士を推薦。仙台家裁はいずれも同様の理由で最高裁に上申しなかったという。
 仙台弁護士会は「法律や最高裁規則に、調停委員を日本人に限定する条項はない。裁判所側は日本国籍の有無にかかわらず選ぶよう是正してほしい」と主張している。
 家事調停委員は非常勤の裁判所職員に位置付けられ、離婚や相続など家庭に関する争いを仲裁する。弁護士や民間から選ばれ、家裁の上申を受け、最高裁が任命する。


2012年02月03日金曜日


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