民主党の馬淵元国土交通大臣は、みずからが会長を務める勉強会で、原子力発電所から出る使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル政策」について、実質的に破綻しているとして、政府に対し、撤退するよう求める提言をまとめました。
馬淵元国土交通大臣は、去年10月に原子力発電に関する勉強会を発足させ、2日の会合で、原子力発電所から出る使用済み核燃料の処理方法について、政府に対する提言をまとめました。この中では、国が推進してきた使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル政策」について、中核となる高速増殖炉「もんじゅ」の研究開発が計画どおり進んでおらず、実質的に破綻しているとして、撤退するよう求めています。そのうえで、現存する使用済み核燃料については、最終的に処分する方法にめどが立つまでの間、国が中心となって保管場所の選定や安全管理などに当たり、責任をもって保管する態勢を作る必要があるとしています。馬淵氏は近く、この提言を、藤村官房長官や細野原発事故担当大臣に提出することにしています。