TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加の是非を検討する民主党の作業チームの総会がおよそ3か月ぶりに開かれましたが、交渉参加に慎重な議員から会議の運営方法や政府の対応などに異論が出され、予定していた政府からの説明が行われないまま終了しました。
TPPの交渉参加の是非を検討する民主党の作業チームは、交渉参加に向けた関係国との協議の状況について、政府から説明を聞くため、およそ3か月ぶりに総会を開き、50人余りの議員が出席しました。しかし、会議の冒頭、交渉参加に慎重な議員から、「TPPについての国民の理解を深めるため、会議を公開して議員どうしの議論を明らかにすべきだ」とか「会議を頻繁に開き、政府側に情報の開示を求めるべきだ」などと、会議の運営方法に注文が相次ぎました。さらに、政府などが行うとしている広報活動についても、「『交渉参加が決まっている』という印象を国民に与えるのではないか」という指摘や、「交渉参加に慎重な意見があることも紹介すべきだ」などといった意見が出されました。このため、3日の会議は予定していた政府からの説明が行われないまま終了しました。