ジャスラックへの命令取り消す方針
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ジャスラックへの命令取り消す方針

2月3日 4時54分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

音楽の著作権を管理するジャスラック=日本音楽著作権協会が放送局との契約を巡り、ほかの事業者の参入を妨げたとして、公正取引委員会から改善を命じられた問題で、ジャスラックの請求を受けた審判の結果、公正取引委員会は「独占禁止法に違反する証拠はなかった」などとして命令を取り消す方針を決めました。

作詞家や作曲家の著作権を預かり、音楽の利用者から受け取った料金を還元する業務を行っている東京・渋谷区のジャスラックは、放送局との間で一定の金額を支払えば回数に関係なく使用できる契約を結んでいますが、公正取引委員会は、3年前この契約がほかの事業者の参入を妨げ、独占禁止法に違反しているとして改善を命じました。ジャスラックは命令を不服として、公正取引委員会の審判官が命令が妥当か判断する審判で争っていましたが、2日、ジャスラックに裁判の判決に当たる審決の案が通知されたということです。ジャスラックによりますと、審決案では「独占禁止法に違反する証拠はなかった」などとして、命令を取り消すとしているということです。審決はジャスラックなどの意見を踏まえたうえで正式に決まりますが、公正取引委員会が違反を認定した事件で、全面的に認定が撤回されるのは極めて異例です。これについてジャスラックは「主張に沿った適正な判断だと考えている」とコメントしています。一方、公正取引委員会は「現段階ではコメントできない」としています。