NATO アフガン撤退方針を確認
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NATO アフガン撤退方針を確認

2月3日 9時18分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

NATO=北大西洋条約機構は2日、国防相会議を開き、フランスやアメリカが計画を前倒しして早期撤退を進める方針を示したアフガニスタン情勢について、当初の予定どおり2014年末までにすべての治安権限をアフガニスタン側に移譲するという方針を改めて確認しました。

NATOの国防相会議は2日、ブリュッセルにある本部で始まり、初日は、アフガニスタン情勢について協議が行われました。NATO加盟国は、再来年2014年末までにすべての治安権限をアフガニスタン側に移譲することで合意していましたが、フランスのサルコジ大統領が27日、計画を1年前倒しして来年2013年末までに部隊を撤退させる方針を示し、アメリカのパネッタ国防長官も1日、来年半ばにも軍事作戦を終了させる方針を示しました。しかし、今回の国防相会議では、NATOの主要な任務は戦闘からアフガニスタンの治安部隊の支援や訓練に移っていくとしたうえで「軍事作戦をともに始めた以上終結させるときも一緒だ」として、当初の計画どおり再来年末までにすべての治安権限を移譲するという方針を改めて確認しました。今年、大統領選挙が行われるフランスやアメリカでは、10年以上続くアフガニスタンの軍事作戦からの早期撤退に向けた議論が出ていますが、NATOとしては、当面、同盟の結束を優先させたものとみられています。