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20120127

[]「ものべの」体験版

 んーと公式はこちらです。

 リンク先18禁ゲームの公式サイトなので18歳未満は行っちゃだめです。

 体験版の感想はわざわざここで書くのはやめようかなーと思ってたんですけど、ちょっと気が触れたような良作だったんで、紹介したくなった次第です。


 お話の内容その他は公式サイトで確認してください。ひとくちでいうと伝奇要素ありの和風ファンタジーですが、なんていうんだろ、ふつうの現代日本の生活になんの説明もなく妖怪が共存してたりするあたりで、えーと……こういうのなんて言いましたっけ、ほら、あるじゃないですか。なんとか……なんとか……いいや、なんでも。

 似たような作品観の世界として、たとえば池上永一の「風車祭」を挙げておきましょうか。石垣島を舞台にしたふつうの現代ものなんですが、そこに伝統的な沖縄の信仰世界が二重写しになっているコメディタッチの長編小説です。登場人物はふつうに「マブイ」を落とすし、六本足の豚は出てくるし、そこでは信仰の世界が「ふつうに」存在してることをだれも疑わない。

 こういうのって、ファンタジー要素の設定の強度が大事だと思うわけです。その点「風車祭」は、かなり戯画化されているとはいえ、かつては存在していたであろう信仰の断片を流用してきてるので、強度の点では心配ない。それになにより、あの作品では「沖縄」というのが最大のファンタジー要素として機能してるってのもあります。

 で、この「ものべの」です。体験版やった別の人が元ネタをウィキペから探してきてましたが、舞台は高知県の山奥です。登場する信仰なんかも現実に存在するものを流用してるっぽい。このへんの設定の強度は相当のもんだと思います。

 最近俺は、ちょっとした好奇心で神道とか神社について、本を10冊近く読んで調べたりして遊んでたんですが、調べたものをお話に活用するっていうのは、おそらくちょっとしたコツがいるんですよね。ましてその内容が「世界観」とも呼べるようなものに反映するとなると、これは相当の技術と知識の厚みを要する。これが「最初からそういう世界です」っていうんなら、読んでるこっちにもそれ相応の覚悟めいたものがあるんですが、この作品はそうじゃないです。あくまで「現代日本」の「高知県」のどこかのお話です。そこに妖怪が存在する日常を出現させる。これ、並大抵の力技じゃないです。なぜなら「妖怪が日常生活の体系に組み込まれている社会」を再構成しなければならず、かつそれは「現代日本」でなければならないから。

 この処理が抜群にうまい。いや、これはほんと驚きましたね。

 これを実現するために使われているのが、ひとつには妖怪や地域信仰に対する知識ですし、もうひとつ、日常描写のリアリティです。俺が驚いたのは、地元の年寄りたちが使う方言ですね。あと唐傘の妖怪の飛車角も方言でしたが、文字で方言を書くのってけっこう難しいと思うんですよ。俺自身、1970年代の函館の浜言葉の使い手ではありますけども、その「自分が使える」言葉ですらも、うまいこと文字で再現するのはかなり難しいと感じる。

 ほか、すっかり美麗な背景に慣れてしまった「近年のエロゲユーザー」である俺が、あらためて驚くような背景、細かい効果音なんかもリアリティの立ち上げには大きく貢献してます。

 それと「田舎」というものを表現するための無垢の視点を持った、夏葉というキャラクターの存在ですね。「都会しか知らない」「子供」の驚きを通じて、読む人がこの作品世界にスムーズに導入されやすいようにできてる。


 テキストは達者でした。うまいテキストって開始数分でわかるものなんですが、この作品はまた、作品世界への導入、キャラクターの立ち上げ、ズレの表現、あらゆる部分でとにかく速度がすごかった。文章のひとつひとつの比重が高い。それが説得力のある絵に乗っかってるんだから、おもしろくないはずがないです。

 あと音楽な。音楽もいいんですわ。理想のBGMって、意識しないときには聞こえなくて、気がついたときにはよく聞こえる、みたいなものだと俺は思ってるんですが、まさにそんな感じでした。この体験版の直前まで、2003年度のそこそこ有名な作品をやってたんですけど、そのへんと比較すると洗練の度合が違いすぎて驚く。あまりにあちこち隙がなく洗練されてたんで、これは直前にやった作品との9年の時差が俺の判断を狂わせてるのではないか、なんて疑ったくらいですが、体験版をやったほかの人たちもたいがい「なにこれ」って呆れるレベルみたいなんで、まあ、この作品のレベルそのものが高いってことなんだと思います。


 いやー、ほんとはねー「俺がおもしろいっつってんだからおもしろいに決まってんだろいますぐ体験版やれよ!」で済ませたいくらいなんですけども、それだけじゃエントリになんないんで、いろいろ理屈つけてるだけって感じです。

 あともうひとつ、確かにおもしろい、レベルも高いのはまちがいないんだけど、題材的にそこまで万人受けするものなのかっていうと、決してそうは思えないあたりですね。体験版やった限りでは特に薄暗い感じはしないんですが、このあとずっと同じ雰囲気で続くかっていうと、ちょっとダークな雰囲気入ってくんじゃないかな、という気はしますし、なによりメインのヒロインになるであろう夏葉が、えーと……これ……お嬢ちゃん何歳?

 伝奇要素もですよね。俺ライトな伝奇要素はわりかし大好物ってのがあるんですけど、これけっこう人選ぶだろうしなあ……。あとなにより、過去に俺が体験版で絶賛してきた作品って決して売れてるわけじゃないってのもあります。

 というわけで、この作品はですね、


1:ヒロインが規格外にちっさい(というか子供)

2:妖怪とかふつうにいる

3:おそらくはストーリー性がかなり強い

4:消費するものはキャラクターではない

5:攻略ヒロイン少ない


 あたりが気にならない人には絶対のおすすめじゃないかなーと思いますが、それ以外の人にはさほどおすすめできないかもしれない。ただなー、おもしろいんだよなー。本気でおしろかったんだよなー。

 というわけで、また一時的にテンション上がってるだけかもしれない俺に騙されてちったーつきあってやってもいいかーと思う方はこちらへどうぞ。

 あとひよこストライクようやく発売になりましたね……。


※追記

 メーカー公式ページに立ち絵画像集が掲載されてました。こいつぁ春から縁起がいいぜ……。


※追記2

 まあたまにはガス欠になってふつうにもなります……。

20120123

[]りりちよさまはなぜあんなにえろいのか

 今日もTLではいろんな人がりりちよさまにダメにされているようです。かくいう俺もニコで配信来ましたんであらためてじっくり見ましたらりりちよさまほんとやばいなあ、なんであんなにやばいのかなあと真剣に考えているんですが、まあそんなことより俺は39度オーバーまで上がった熱をどうにかすることが先決かもしれません。2話が放映されていたときは仕事をしておりまして、それぞれの人たちがそれぞれに悶えるひどいTLを眺めていて大変悔しいなあと思ったものですが、なかでも、神奈川が誇る女子中学生ちゃん大好き仙人さんの実況はひどいものがあって、ああ、俺あの人とほとんど年変わらないんだよなあと思うと、同じ神奈川県民としてちょっとどうかな、と思わないこともないです。いま、神奈川の四十代がアツい! 残念です。

 つーわけで俺はまだ1話しか見てないわけですが、りりちよさまが、今期屈指の変態誘引物件であることはもう確定的といっていいでしょう。あれはねえ、呼びますね。よくわかんないけど、りりちよさまが雑踏とか歩いたら、5分後には変態15人くらいあとつけてると思います。

 今期のアニメでもうひとつ気になってるのは、パパ聞きのひななんですけどね。ゲームにひなのお風呂ポスターがつくと聞いて、お風呂ポスターっどう使うのかなあ、やっぱりあれかなあ、防水加工されてて、かつお風呂入ってる人は全裸でとても自由であるわけだから、思わず自由を満喫しちゃっておいたんのいけないマシンガンが白いおしっこぴゅっぴゅするのかなあとか思ってたんですが、TLにてこれを補強する知見を得られました。いえあの、その人がひなのポスターになにかするというわけではなく、お風呂ポスターの用途についてです。ぜんぜん関係ないんですが、今朝方、病院に行ったんですよね。風邪ひいてても24時間営業というやつはなかなかに容赦なくて、いまも職場にいるわけなんですが、とにかく薬でもなんでももらわないと、と思いまして。そしたら店の常連さんが5歳の娘さんを連れて病院の待合室に座っておりまして、その娘さんはプリキュアの絵本っぽいものを読んでたんですね。ああ5さいちっさいなあ、俺には娘がいなくて本当によかったなあなんて思ってたんですが、3さいあれよりちっさいわけじゃないですか。お風呂ポスターおかしいですよどう考えたって。

 で、なんでここでパパ聞きのひなの話を持ちだしたかというと、たとえばひなの水着姿のお風呂ポスターをお風呂にちゃんと貼って、その前で座禅組みつつ股間の逸物が隆々としてくるような人がいたとするじゃないですか。それ変態ですよね。ただし、ひなのさんさいじポスターににじり寄る人々はロリコンと呼ばれる人種で、逆にいえば、それ以外の人種は積極的にひなを欲望の対象とはみなさないわけです。「頭おかしいだろ」というくらいの反応だと思います。じゃあ美羽ならいいのかっていうと、目くそ鼻くその世界だとは思いますが、まあ第二次性徴の有無は根本的な質の差なのではないか、という気もします。

 しかしりりちよさまですね、これどうも、変態が引き寄せられるというよりは、別の要素があるのではないか、なんてことを実況TLを眺めながら思ったのです。なんていうのかな、みんな「直接的な欲望」を抱かないんですよ。なんか間接的な、いってみれば変態的な近づきかたが多い。

 変態がりりちよさまに引き寄せられている、というよりは「りりちよさまに引き寄せられたものは変態になる」と言ったほうが真実に近いのではないか。そんな気がしてならないのです。りりちよさまに近づいていったものたちは、みんな口を揃えてこう言うのではないか。「悪いのは俺じゃない! りりちよさまがあんなにえろいのが悪いんだ!」と。ちなみにこのセリフのあとに続く悲鳴は「あんな少女臭まき散らしてたらこっちが正気を保てなくなるのは当然だ!」と続きます。ひどい話です。勃起は自己責任でお願いします。

 まあ、これは極論ではあるんですが、もしりりちよさまになんらかの欲望を抱いている人がいたとして、自分の心を精査してみた場合に、どことなくこの気分はあるんじゃないか、と俺は思うのです。


 これはひとつには、作品の構図がそのようにできている、というのがあります。1話の段階でもすでにそうですが、りりちよさまには自分が欲望の対象になりうるという自覚はありません。自己評価としてはかなり低く、キャラクターとしては、まあ卑屈といってもいいかもしれない。ただ、りりちよさま自身のそうした自己評価とは「まったく無関係に」その肉体はかなり執拗に描写されています。着替えのシーンしかり、よつんばいになって荷物拾おうとするシーンしかりです。

 さらにいえば、あの犬ですか、あれの存在ですね。あれがりりちよさまに対する欲望の形式を規定しているといえる。

 完全な忠誠なんていってみれば非常にタチの悪いものです。絶対的な肯定って、結局のところなにも生まないじゃないですか。少なくとも仕えられる側にとっては、完全なる暴君として振る舞うか、さもなくば相手の真意を疑うかするしかなくなる。いずれにせよ、仕えられる側にとって「意味はない」んですよ。さらにタチの悪いことには、この場合、犬の側では欲望を抱いていること「だけ」は明確です。もちろんりりちよさまの許可なしにいかなる手出しもしないでしょうが、しかしそれゆえにその欲望は「達成される」という手段で解消されることは永久にないわけで(現状をそのまま続けるとすれば、です)、欲望だけが浮き立つ構図になっている。

 以前に書いた感想と重複しますが、これらのことから、りりちよさまの周囲には欲望だけがふわふわと漂いつつ、粘着質にりりちよさまにまとわりついている、という状況が出現します。これは妄想というものと非常に相性がいい。りりちよさまは、妄想の対象とするにあたって、非常に好適な性質を備えている、といえるかと思います。

 さらにはあれですね、あの意味のわからないはだかワイシャツ。あとになるとなんらかの理由づけは与えられるのかもしれないですが、現状ではもう「誘ってる!?」としか思えません。自分の肉体について特段の自覚がない(ように見える)りりちよさまが、あんなしどけない姿をしている、ということ自体が「妄想していいんだよ、好きに扱っていいんだよ」という作品からのメッセージとしか思えません。

 このようにして我々は、りりちよさまはえろい、と感じるのではないか。俺はいまでも38度近くある熱のなかでそんなことを考えました。


 あと未解決の問題としては、りりちよさまの少女臭ですね、あれがどこから来るのか、というのがあります。

 いまのところ根拠はぜんぜんないんですが、りりちよさますっごいいい感じの少女臭すると思うんですよ。これりりちよさまを説明するキーワードだとすら思います。この少女臭はストッキングにも移り香をしてまして、あれほど煮込んだらいい少女ダシ出そうなストッキングって俺ここんとこ見たことないです。

 この「少女臭」というものは、個別具体的なにおいのことではありません。別に個別具体的なにおいでもどんとこいなんですが、そうではなくて、仮定された「少女」という存在からたちのぼるにおいがあるとするなら、こんな感じのものだろう、というような感じのものです。少女の不安定さ、わがままさ、強く残る子供っぽさ、成長しかけの肉体、そんなものからこぼれ落ちる体液的なものを連続蒸留式の蒸留器で精製したエッセンスですね、それから立ち上るようなフレグランスのことです。りりちよさまからはかなり強めにそれが漂ってきます。

 これについては、年齢の設定、身長や体つき、そうしたいろんなものが「少女っぽく」作られていることも大きいでしょうが、それだけでは説明がつかないくらいりりちよさまの少女臭は濃密です。これがなにに由来するのかは俺も知りたいところなので、論考をしてくれる方がいらっしゃると助かります。とにかくりりちよさまのストッキングやばいんだって。あれぱんつだと強すぎて、ストッキングくらいがちょうどいい感じのダシ出るの。ああこのへんのことうまく説明できないかなあ。

 んじゃ仕事してきますね。

20120120

[]リコラン3話

 さー今日も2枚のディスプレーのうち1枚をニコ動、もう一枚を日記を書く画面にしながらリコランの感想を書きますよー。ちなみにパパ聞きの2話の感想がないのは、ちょっと内容が重たすぎてアレだったからですが、見直したらなんか書くかもしれません。

 しかし短いですね……。無駄にポストがクソ多いことで定評のある俺が、実況で7ポスト叩きこむのが精一杯でした。2分半で7回ポストすりゃ充分って気はしますが。

 ところでこのエントリは、ニコ動で3話を表示しながら読むのがいいというか、そうでないと読めないものになっている可能性があります。


 さて、今回のお話は教室におけるお姉ちゃんとあとどうでもいい感じの無駄に乳でけえ感じの友人のエピソードでした。別に俺はおっぱいの大きさで人間を判断する国の人ではありませんが、リコランに限っていえばお姉ちゃんがあまりによすぎるのでちょっと冷静さを失っているといえますね。いちおう免罪符としては、ちゃんとカミカゼやれたんだよ、というのを挙げておきたいと思いますが、沙織先輩以外だれもクリアしていません。

 そんなわけで今回も、置鮎の失禁エロヴォイス「始まるよ」から始まったリコランです。舞台は教室、教室にあつみがいまして、その背後から友人が抱きつくシーンからスタートです。

 まあ、この友人(せめて名前調べるくらいのことはしてもいいのではないか俺)自体はどうでもいいんですが、後ろから抱きつきたくなる気持ちはわかります。だってあつみちっさくてかわいいですからね! 教室にいる137センチをですね、後ろから眺めたらそりゃもうぎゅーってしたくなりますよね。ならない? ならないはずないでしょう。小さいものを守る、という気持ちは人間の本能に組み込まれてると俺は思うんですよ。

「あつみがかわいいからだよぉ」

「あつみって、ちっちゃくてお人形さんみたいで、ほんとかわいい」

 友人のこのセリフに俺は首がもげるくらい頷きました。かわいいですよね。机のうえに牛乳あるし。

 なお、抱きつかれてあわてるあつみのシーンをコマ送りしたものは正直に名乗り出るとよいです。

 しかしですね、

「こんな妹ほしかった」

 という友人のセリフには頷けないものがありますね。

 お姉ちゃんだからいい。違いますかね。いやまあ、言ってしまえば妹でもお姉ちゃんでも幼なじみでもあつみかわいいからなんでもええやんという説はありますが、それはそれとして。

 我々はちっさい妹さんならいくらでも知ってるんですよ。その証拠にエロゲのヒロインに妹いる確率は100%です(俺の棚調べ←それ前にもやった。ちなみにオナニーある率でも90%くらい行くんじゃないかと思いますが)。まあ100%とはいわないまでも、相当な高率であることは確かでしょう。姉もまあ、率はぐんと下がりますが、いることはいる。いるんですが、こうまでちっさいお姉ちゃんはそうはいません。世の人が姉に求める属性ですか、それと「ちいさい」という属性が食い違うからです。

 しかしあつみはちっさい。

 お姉ちゃんなのに、ちっさい。

 このダイナミズムが重要です。キーワードは「落差」です。人を魅力的に見せようと思ったときに、この手法はよく使われる。いってみれば「ツンデレ」いうものからしてそうです。ツンデレについては「ツン→デレ」というのは時間軸の問題なんですが「お姉ちゃんなのにちっさい」というのは、存在の根幹を支配するありかたです。存在そのものに落差がある。これは強い。まあ言ってるだけですが。

 でもまあ「高校生のなのにちっさい」とかも含めて、このズレのようなものが、あつみを不必要にかわいく見せている、というのは事実だと思うわけです。


 それにしても友人を見上げるお姉ちゃんのかわいさおかしいですね。ニコ動でいうと0:42あたりですかね。あんまりはしゃいだりするタイプでもないし、感情が表に出るタイプでもなさそうですが、そういうこともあるのか、無表情がやたらかわいいお姉ちゃんです。あと身長の問題もあってか、やたら見上げるシーンが多いのは、見上げマニアにはたまらないものがありますね。世には身長差萌えというジャンルもありますし。身長差あればいいっつったって、9メートルと7メートルとかだと萌えないですけどね。どこのゼントラーディだそれは。

 ところで「おなかペコペコだよぉ」と友人が言ったときに、なぜあつみは顔を赤らめているのかわかりません。「そういうのは堂々と言うことではない」という価値観があつみにあるのでしょうか。だとしたらかわいいですね(そろそろなんでもかわいい状態に入ってきました)。


 さて、シーン切り替わりまして、お弁当です。

 今回の俺的ハイライトはここですね。突き出された卵焼きを前にとまどってるお姉ちゃん。この「どうすればいいの?」みたいな表情。むしろ俺がどうすればいいのって感じだ! 「おまえが俺の人生を狂わせたんだ!」とか絶叫しながら詰め寄って、ちょっと跳ねてる襟足の髪の毛とかひっぱりたいような心境になります。

 そして「あーん」とお姉ちゃんおくちあけちゃうわけです。俺は「女の子の体にきたないところなんてない!」理論の信奉者ですが、あつみからはことのほか体臭を感じないですね。以前に「あずにゃんからは漂白剤のにおいを感じる」と言ったのはあれだれだったかな、まことに卓見だと思うんですが、俺はあつみに「体液の粘性の低さ」のようなものを今回感じました。なんかこう、体液さらさらしてそうなんですよね。あくまでイメージの問題です。おくちをあけた場合、その内部にはとうぜん唾液があるわけなんですが、なんかねばついてない感じします。ええ。


 そして食後のおしゃべり。

 あつみの「好きなタイプ」に聞き耳をたてる同じクラスの男子たち。こいつらみんなロリコンなんですかね。あんたらさあ、あつみと男女交際とかすることになったらどうなるかわかってんの? 腕組もうとしてもうまく組めないんだよ? キスするときはあつみすっごい背伸びしたうえに、男のほうは屈まなきゃいけないし、だいたい目線を合わせようと思ったら軽くヒザ曲げなきゃいけないっていう、まるで子供を安心させるような……ような……すごくいい……。

 でもあれですね。考えてみると「同級生」で、たとえば名字呼び捨てとかで呼んでたとするじゃないですか。同じ教室にいればそのうちにはあつみの身長にも慣れるかもしんないですけど、でもふとした瞬間には「あーこいつやっぱちっせーなー」とか思って違和感を覚えたりする。その違和感覚えた瞬間に「どうしたの?」とか言われたりとか、ふと笑顔なんか浮かべられた日にはそのまま求婚してもおかしくないんじゃないかなこれは。


 でここから友人の妄想ですね。はい全スルー。ただでさえ2分半しかないんだからお姉ちゃん以外出さなくていいです。


 ああ、終わっちゃった……。

 ヒナちゃん次はいつ登場するんですかね……。あと1月27日に森田さんの5巻出るそうです。買わねば。森田さんえろいよね。


※まったく関係ない追記

 そいや朝方に橋本……えーと……知事?市長?よくわかんないんですが、その人がどうしたって記事がTLに流れてたんですが、あの人、俺と年ほとんど変わんないんですね。あまりにびっくりしたんで勢いでブコメしたんですが、人間の運命さまざますぎてびっくりしますね。俺の価値観では、仕事終わったあとにパパ聞き1話のニコ配信見ておえかきするひながかわいいなあと思ってる俺が勝ち組ですが、俺がそんなことしてるあいだにもなんか戦ったり考えたりして真剣に生きてる人がいるんだなあと思うと、ほんとおつかれさまだなーと思います。当人が望んでやってることなんだからほっとけって話もありますけど。

 俺はその橋本なんとかっていう人がどんな政治やってるのかぜんぜん知らないんですが、ああいう仕事って、仕事おわったーさあアニメだー今日も美羽がまたいだソファの沈み込み具合を確認してそこから美羽のおしりのかたちを逆算するぞーとか考えてる余裕なさそうじゃないですか。そういう精神の余裕を残せるほど個人にかかる負荷は小さくないと思う。自分の判断が何万人、何十万人とない生活に関わってくるような仕事って、ド外れた勤勉さと、どこか生活感覚から遊離したような精神の構造と、そんなものがないとできないんじゃないかなーと思う。

 というのはつまり、政治にしろ会社にしろ、どこかでは一人の人間に局所的負担がかかる、というかたちでこの社会はできてるんだろうなーと思うんですけども、それって合理的なのかなーとかいうようなことを考えてました。