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安愚楽牧場社長ら詐欺容疑告発へ…大阪の出資者

読売新聞 2月3日(金)3時7分配信

 約4300億円の負債を抱え、東京地裁で破産手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の和牛オーナー制度を巡り、大阪府内の出資者13人が、同社側が経営の悪化を隠し、出資金847万円をだまし取ったなどとして、社長ら3人を詐欺容疑などで大阪府警に刑事告発する方針を決めた。

 3日にも告発状を郵送する。

 被害対策大阪弁護団によると、同社の破綻を巡る告訴・告発は初めてという。

 同弁護団によると、同制度は出資者が雌の繁殖牛のオーナーとなり、同社に飼育を委託。同社が繁殖牛を買い取って出資金を払い戻し、子牛の売却益も支払うとする仕組みだった。

 告発状によると、告発人のうち6人は同社が民事再生法の適用を申請する前月の昨年7月、新たな繁殖牛の飼育に関し契約を結び、計847万円を出資した。この契約について「新たに飼育したり、買い取ったりできない状態であることを隠し、自転車操業を続けるために出資金をだまし取った」と主張している。他の7人も「必ず出資金が戻ると虚偽の説明をされた」などと詐欺の被害を訴えている。13人の出資金の残額は、約7億円に上るという。

最終更新:2月3日(金)3時7分

読売新聞

 

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