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【社会】

岩波書店が“宣言” 採用条件、コネのある人

岩波書店のウェブサイトに記載された、2013年度定期採用の応募条件

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 応募資格は“コネ”のある人−。老舗出版社の岩波書店(東京)が、二〇一三年度定期採用で、応募条件として「岩波書店(から出版した)著者の紹介状あるいは社員の紹介があること」を掲げ、事実上、縁故採用に限る方針を示したことが二日分かった。

 同社の就職人気は高く、例年、数人の採用に対し千人以上が応募。担当者は縁故採用に限った理由を「出版不況もあり、採用にかける時間や費用を削減するため」と説明。入社希望者は「自ら縁故を見つけてほしい」としている。

 リベラル系の有名出版社が縁故採用を「宣言」したことに対し、インターネット上の投稿サイトなどでは「どの会社でもやっていること」「機会の平等を無視している」「採用側が条件にするのはおかしい」などとさまざまな意見が飛び交っている。

 岩波書店の一三年度採用は、大学の新卒や経験者らを対象に実施。書類審査後、四月に筆記試験や面接を行い、若干名を採用する。

 

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