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政治
“素人大臣”田中防衛相、日米「極秘事項」をうっかり暴露
北朝鮮では金正日総書記の死去に伴う正恩氏の後継体制への移行過程での混乱が懸念されるだけに、田中氏が自衛隊の指揮官では心もとない。3万人に及ぶ在韓邦人を抱えながら「安全が確保できない」状態では、邦人輸送のために自衛隊を派遣できない法制上の不備の見直しが急務だが、田中氏は派遣条件について「一番大きいのは相手国の了解だ」と繰り返し、問題の所在すら把握できていなかった。
田中氏に「不適材」閣僚とのレッテルが最初にはられたのは、就任直後の1月15日のテレビ出演。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で代替施設の「年内着工」の意向を口にしたからだ。
そこで民主党の若井康彦議員が「助け舟」を出し、田中氏に改めて真意を説明させようとしたが、田中氏は「(時期・目標などの)手順表を持っておりまして…」とまたも口を滑らせてしまった。この手順表は作成した防衛省幹部の名を冠した「行程表」として日米両政府間で「極秘扱い」の文書であり、今後、問題になることは間違いない。
田中氏は米国の新国防戦略についても「普天間飛行場の移設計画は不変とする」との米側からの伝達内容を暴露している。もはや田中氏が防衛相を続ける限り、日米政府の信頼関係を維持していくことは不可能に近い。
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