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【スポーツ】

立石 世界新出して五輪へ 北島選手に負ける気しない

2012年2月3日 紙面から

報道陣の質問に答える立石諒=東京都北区の国立スポーツ科学センターで

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 有力選手を集めた日本水連の強化合宿が2日、都内で報道陣に公開され、男子平泳ぎの立石諒(22)=NECグリーン=が、北京五輪で2大会連続2冠の北島康介(29)=日本コカ・コーラ=を100メートル、200メートルでともに打ち破ると宣言した。

 ポスト北島から、真の日本のエースへ、立石は200メートルで世界記録を上回る2分6秒という目標タイムを設定。まずは、ロンドン五輪出場をかけた日本選手権(4月2〜8日、東京辰巳国際水泳場)で結果を出す。

 北京五輪を逃した4年前の悔しさを晴らす時がやってきた。「まずオリンピックに行くこと。北島選手に負ける気はしないし、だれよりも速く泳ぎたいと思っている」と立石。北島の時代に終止符を打つ。口先だけの宣言ではない。

 4年前にはなかった手応え、自信がある。「4年前は行けたらいいなぐらいの気持ち。北島選手が枠を1つ持っている感じだった。昔に比べたら近づいている」。陣営が描く王者粉砕の驚きのプランを高城直基コーチが明かした。

 「200メートルでは150メートルを1分31〜32秒でターンしたい。そうすれば2分6秒は堅い。たぶん北島でも1分35秒ぐらい。このペースで行けば、周りは誰も着いてこられない」。北島さえも出したことがない2分6秒台。高速水着が認められていた2009年にスプレンガー(オーストラリア)がマークした世界記録、2分7秒31をも大きく上回るタイムでレースを支配するつもりだ。

 練習量が自信の源になっている。「むちゃくちゃ泳いだ。頑張り方が以前と違う。1日1万5000〜2万メートルぐらい泳いだ。達成感はあるし、練習タイムが上がっているので自信になる」。昨年9月の国体終了後から、オフを取らずにひたすら泳ぎ込んできた。高城コーチも「練習量なら去年の3倍ぐらいやっている。周りのコーチからも目つきが変わってきたと言われている」と、進化を認める。

 勝負は4月の日本選手権。北島を破るだけでなく、だれもよせつけない泳ぎを見せる。「五輪イヤーだけど焦ってはいない。テーマは負けないこと、ロンドンには絶対に行きたいと思っている」。日本の第一人者となり、ロンドンにメダルを取りに行く。 (川村庸介)

 

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