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【芸能・社会】勘太郎改め6代目勘九郎襲名披露 新橋演舞場でスタート2012年2月3日 紙面から 歌舞伎俳優の中村勘太郎(30)改め6代目中村勘九郎が2日、東京・東銀座の新橋演舞場で開幕した「二月大歌舞伎」で襲名披露公演をスタートさせた。父の中村勘三郎(56)や妻の女優前田愛(28)らが見守る中、勘九郎は「もう感謝の言葉しかありません。今日という日の感謝を忘れず、一生懸命精進します」と口上を述べた。 勘三郎が46年間にわたり名乗った名跡を受け継いでの初めての舞台。勘九郎は昨年亡くなった中村芝翫さんと、17代目中村勘三郎さんの両祖父が眠る墓にそれぞれお参りを済ませてから楽屋入りした。 襲名後初の演目となった昼の部「土蜘(つちぐも)」。父も祖父も演じていない演目で新・勘九郎を印象付け、高僧に化けた蜘蛛の精を不気味さ、古怪さたっぷりに熱演。投げつけた千筋の糸が祝砲のように宙を舞うたび、観客からは大きな拍手と共に「中村屋!」と掛け声が飛んだ。 「土蜘」には勘三郎をはじめ、中村吉右衛門(67)や片岡仁左衛門(67)ら豪華な顔ぶれが共演し、晴れ舞台に花を添えた。 15人の俳優が顔をそろえた「口上」では、勘三郎が「私とは違う色で、新しい自分の勘九郎として芸の修業をしなければならない。これの良さは謙虚さ。一歩一歩前進して、ゆくゆくはあっぱれな歌舞伎役者になってほしい」と期待を込めた。 「皆さまに“勘九郎ちゃん”とかわいがっていただいた名前。たいしたことはございません」と軽妙なトークで会場を沸かせた勘三郎。これに対し勘九郎は「たいしたことあります。私にとってあこがれの名前。弟の七之助と手に手を取りながら、努力精進します」と真顔で答えた。 勘九郎は夜の部では「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」に出演。芝翫さんから教え込まれた小姓弥生に乗り移る獅子の精を、思い入れいっぱいに舞ってみせた。 ◆3月3日からは浅草・中村座で二月大歌舞伎は26日まで。その後、襲名披露公演は3月3−27日、東京・浅草の平成中村座で。勘九郎は昼に「一條大蔵譚」、夜に「口上」「御所五郎蔵」に出演、ほかに片岡仁左衛門、市川海老蔵らが出演する。9月に大阪・松竹座、10月に名古屋・御園座、12月に京都・南座、来年2月には福岡の博多座と続く予定。 PR情報
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