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【大リーグ】

川崎に強力ライバル出現!! マ軍、ギーエンとマイナー契約

2012年2月3日 紙面から

 川崎に強力ライバルが出現した!! マリナーズは、カルロス・ギーエン内野手(36)=タイガースからFA=と春季キャンプ招待付きのマイナー契約を結んだ。2日、米複数メディアが報じた。ギーエンにとっては8年ぶりの古巣復帰となる。遊撃を中心に内野はどこでも守れる万能選手でもあり、マ軍とマイナー契約した川崎宗則遊撃手(30)にとっては目の上のたんこぶ。キャンプでは複数のポジションを守らなければ、開幕メジャーは厳しい情勢となりそうだ。

 川崎にとっては、さらに厳しい状況となった。マリナーズがマイナー契約したギーエンは、本職が遊撃で川崎と“もろかぶり”。ライバルの出現は脅威そのものだ。

 手ごわい相手には違いない。ギーエンは球宴選出3度、打率3割と20本塁打を2度ずつクリアするなど実績は華やかだ。近年は故障がちで、昨年は左膝手術と左手首痛で28試合のみだが、直近8年間をプレーしたタイガースで打率2割9分7厘をたたき出し、守っては投手、捕手を除く内野の全守備位置をこなし、左翼の経験もある。

 しかも、マリナーズは1998〜2003年まで在籍した勝手知ったる古巣で、川崎と違って環境変化によるストレスは皆無だ。米メディアも、ギーエンの古巣復帰に好意的で、地元紙シアトルタイムズは「攻撃面の改善が必要なチームで、かなりの出場機会を得るかもしれない」と期待。タイガースの地元放送局デトロイトニュース8も「健康ならば、直近2年間はリーグ最低の得点力だったマリナーズにとって、格安で攻撃力アップになるだろう」と伝えた。

 川崎にとってメジャー昇格を懸けた生き残りへの道は、ユーティリティー・プレーヤーになることしかなさそうだ。ただでさえ、マ軍の内野陣は“大渋滞中”。一塁スモーク、二塁アクリー、遊撃ライアンは既に固定されている。三塁は若手コンビのシーガーとリディに加え、ベテランのフィギンズが争う予定。ここから漏れた選手たちが、ギーエンを加えて内野の控えを争う。

 川崎自身は昨年にマリナーズを“逆指名”した際に「イチローさんと一緒にプレーできるなら、マイナー契約でもかまわない。どのポジションでもやる」と“なんでも屋”を宣言。強力なライバルがひしめく現状では、遊撃以外の守備位置をマスターしなければ、いばらの道はさらに険しいものとなる。

 

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