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【プロ野球】

星野監督はノックで田中を血祭り マー君「あからさまに違った」

2012年2月3日 紙面から

 キヨシには負けられんわ!! 楽天の星野仙一監督(65)が2日、エース・田中ら投手陣にノックの雨を降らせた。DeNA・中畑新監督が1日に宜野湾で行った41スイングをはるかに上回る約20分、200スイング以上の猛ノック。これまで静かだった闘将が一気にヒートアップした。

 強風も寒さも関係なかった。投手がサブグラウンドで行っていたゴロ捕球練習の中盤。星野監督がおもむろにノックバットを握った。そして、投内連係に参加していない人間を集める。さあ、楽天監督就任後、春のキャンプでは初めてとなる闘将ノックの始まりだ。

 「(グラブを)シングルで出せ。シングルで」「もっと前に来い!!」。ゲキを飛ばしながら星野監督は速射砲のようにバットを振り続けた。時折あったミスはご愛嬌(あいきょう)。自らに気合を入れ、球出しが遅いと「もっと早く出せ」と叱りつける荒々しさを展開した。

 中でも標的にしたのは田中だ。エースを見て不敵な笑みを浮かべた闘将。田中が「あからさまに勢いが違った」と振り返るガチンコ勝負を挑んだ。顔の近くに球を飛ばし、球を後ろへそらすと「この野郎」「腰がひけてるな」と叱責(しっせき)。田中も「ヨッシャーッ」と応戦し、グラウンドは一気に熱気を帯びていった。

 ノックバットを置いた星野監督は「寒かったから体を動かそうと思っただけ。健康ノックや」と語ったが、これはあくまで照れ隠し。どこか、顔は誇らしげだった。中畑監督より7歳年上の燃える男がみせつけた“仙本ノック”。

 やっぱり、闘将には熱血の方がよく似合う。 (川越亮太)

 

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