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2012年2月2日23時54分

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食品の放射線新基準「厳しすぎる」 文科省審議会

 食品の新基準は了とするが、厳しすぎる――。厚生労働省が作った食品の放射性物質の新基準について、文部科学省放射線審議会は2日、こんな意見を答申案に盛り込んだ。4月からの運用にあたって、検査が混乱したり生産者に影響が出たりしないよう、配慮を求める方針だ。

 審議会は昨年末、厚労省から食品の新基準の省令改正について、妥当かどうか諮問を受けた。厚労省は一般食品は1キロあたり100ベクレル、乳児用食品はその半分の50ベクレルなどと定め、国際的にみてもより安全性を重視した内容になっている。

 審議会の答申案では、厚労省の新基準は「差し支えない」としながら、別紙として審議会の意見を付けた。年間1ミリシーベルト以下に抑える上で、乳児用食品などの基準を特別に設けなくても、一般食品の基準で子どもの健康に十分配慮されていると指摘。厳しい設定の根拠に疑問を投げかけ、被災地の食生活や産業などへの影響を懸念する。

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