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NTTドコモは11月12日、インド タタ・グループ傘下の通信キャリア、Tata Teleservices(TTSL)に出資すると発表した。ドコモは、重要案件について拒否権を行使できる26%の株式を1307億ルピー(約2640億円)で取得。これに伴いドコモは、同じタタ・グループ傘下の通信キャリア、Teleservices Maharashtra(TTML)についても、上限20%の普通株式をタタ・グループの持株会社Tata Sonsと共同で取得する。
TTSLは2005年1月にCDMA網を利用したサービスで携帯電話事業に参入した通信オペレーター。TTMLと合わせて3000万の契約者を擁し、2008年9月時点ではインド第6位の通信キャリアという位置付けだ。2009年1月にはGSM網の携帯電話サービスを開始する予定で、その後、W-CDMAへの移行を目指す。
資本提携の発表会に登壇したドコモの山田隆持社長は、TTSLに出資する理由について、(1)短期間で急速に加入者を伸ばした高い成長性(2)インド最大財閥の子会社というブランド力(3)インド当局がトップに格付けたネットワーク品質(4)3500店以上の専門店・直営店を持つ販売網(5)ドコモとのシナジー効果を見込める無線ネットワーク技術 (6)インド全土をカバーするエリア展開 などを挙げる。その上で、TTSLへの出資は最も重要な案件に位置付けているとし、実績と信頼性、品質、販売面でインドのベストパートナーだと確信している」と自信を見せた。
また、この投資を中長期的な成長に伴うリターンを狙うものと位置付け、「TTSLの事業運営にも積極的に関与する」と説明。法人市場での連携や国際ローミング、端末の共同調達などの面でシナジー効果が期待できるとし、ドコモ社内にTTSLと連携するためのバックアップ体制を作ったことも明らかにした。
「今後は、GSMのインド全土への展開、都市部での3Gの展開が進むと考えられ、その実現にドコモが貢献できる。おサイフケータイや音楽配信などの付加価値サービスも提案していきたい」(山田氏)
資本提携の会見に登壇したTTSL社長のアニール・サルダナ氏は同社の強みについて、「(携帯電話事業への参入から)3年6カ月の若い会社だが、デリーなどの首都で22%のシェアを獲得するなど、一部ではマーケットリーダーの地位を得ている」と胸を張る。
サルダナ氏はまた、同社の収益の約92%が音声サービスによるもので、データサービスが8%にとどまっていることを挙げ、「パートナーの力を借りて、インドに新しいサービスを出せると確信している」と期待を寄せた。
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