中畑監督は初日から鬼と化した　ダメ出し連発、本気モードだ

　宜野湾キャンプ初日を迎えＤｅＮＡの中畑清新監督（５８）が１日、“本気モード”に突入した。初めて背番号「７０」のユニホーム姿を披露した新指揮官は、選手の練習態度にダメ出しを連発。厳しい態度で臨む方針をのぞかせた。

　アップ中に初の怒号が響いた。「反応しようや。反応が鈍いんだ！！　そういうのは嫌。意識してくれ！！」。中畑監督が求めたのは同僚の呼びかけにすぐに応えること。コンデショニングコーチが「アップをやります」と声をかけた際は「はい」と大声で返す−。瞬時の受け答えが、連係プレーに直結すると強調した。

　それだけではない。ブルペンで投球練習を終えた守護神・山口に「手抜きをするな！！　そうすれば救援失敗が少なくなる。メリハリをつけろ」と叱責（しっせき）。自主トレで打撃改造に乗り出した筒香についても「バッティングはイマイチ。不安。話し合わないと」とバッサリ切って捨てた。

　さらに選手に不利になる情報の公開は封印することを宣言。報道陣から筒香への助言内容を問われると「これから選手の弱点は聞かれてもしゃべりません。（他球団に聞かれると）死活問題だから」と拒否するなど、中畑監督がキャンプ初日から“鬼”と化してチーム改革に乗り出した。　（後藤慎一）