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【プロ野球】

マー君、“ダル投法”へフォーム改造 右足の使い方を変更 54球熱投

2012年2月2日 紙面から

ブルペン入りし、投球練習する楽天の田中。ダルビッシュからの助言でフォーム改造に着手=久米島野球場で(北村彰撮影)

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 エースの新たな挑戦がスタートだ。楽天・田中将大投手(23)が久米島キャンプ初日の1日、投球フォームの改造に着手した。米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュからもらった軸足の使い方についてのアドバイスを実践。ダル式新フォームでさらなる進化を目指す決意だ。

 この日は今年初のブルペン投球を行った。立ち投げで54球。しっかりと投げられたことには満足したが、感触については「よくなかったですね」とポツリ。新フォームが試行錯誤の段階であることをうかがわせた。

 沢村賞を獲得したフォームを改造するという賭けともいえる行動。きっかけは宮崎で合同自主トレを行ったダルビッシュの言葉だった。もっと強い球を投げたいという田中が受けた金言は「ため」の重要性。軸となる右足へさらに体重を乗せて球を放つ−。兄貴分の指摘に田中は目からうろこが落ちた。

 「今まであまり意識していなかったところ」。かつては直球についてダルビッシュからアドバイスを受けて、飛躍的に成績が伸びたという経験もあり、田中は“ダル式”の導入を即決。「簡単にできることではない」といばらの道を進むことも覚悟している。

 そんな右腕に首脳陣はマイペース調整を許可した。投手陣の1200球の投げ込み指示も、田中は除外。星野監督は「ほっておけばいい。自分できちんとできる数少ない男だから」と全幅の信頼を寄せる。この言葉に田中はフォーム改造への思いを新たにした。

 「しっかり責任を持ってやりたい。クリアできるよう頑張りたい」。まだまだキャンプは序盤。久米島でのチャレンジが成功した時、さらに進化したマー君が誕生するはずだ。 

  (川越亮太)

 

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