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「旬の握り」冷凍タチウオ 賞味期限切れ10か月だった

スポーツ報知 2月2日(木)8時3分配信

 大手百貨店「大丸」の梅田店(大阪市北区)にあるすし店「ひらしま」が、昨年3月までという賞味期限の冷凍タチウオを先月まで販売していたことが1日、分かった。タチウオは持ち帰り用のすし1345貫分に加工され、「旬の握り」などと銘打って販売された。大阪市保健所は食品衛生法に基づき、「ひらしま」を立ち入り調査した。現在までのところ、客に健康被害は出ていない。

 ちょうど東日本大震災が発生した頃までに賞味期限が設定されていたタチウオが、なんと「旬の握り」と銘打って先月まで販売されていた。

 大丸松坂屋本社広報によると、同社の食品衛生スタッフが1月15日、開店前の「ひらしま」の食材を調査したところ、冷凍庫内から賞味期限切れの冷凍タチウオが発見された。

 「ひらしま」を経営する平島食品(同市平野区)に対し、大丸側が説明を求めると、担当者は「タチウオはサンプルです。販売はしていません」と説明。一件落着かと思いきや、同30日になって「ウソをついておりました。サンプルとして納入しましたが、販売してしまったようです」などと前言撤回したという。

 タチウオは、平島食品が取引業者から12月5日から同30日まで5回にわたって80パック(すし1600貫分)納入。そのうち、1345貫分が商品として加工された。「ひらしま」は梅田店の地下1階に持ち帰り用店舗、地下2階に回転すし店を出店しており、問題のタチウオは全て持ち帰り用店舗で販売。「握り盛り合わせ10貫(980円)」と「旬の握り8貫(871円)」に1貫ずつ入れられたもようだ。

 全国に13店舗を展開(うち8店舗は大丸)する平島食品の平島啓一社長(59)は「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした」と謝罪したうえで「タチウオは通常取り扱っていませんが、20年来の付き合いがある業者から『いいネタが入ったので使ってください』と言われ、納入しました」と説明。中国産だが、水揚げされた時期については「分かりません」とした。現在は全店舗で営業を自粛している。

 大丸松坂屋は、専用のコールセンターを設けるなどして対応しているが、現在までに健康被害を訴える客は出ていない。大阪市保健所は食品衛生法に基づき、先月31日から1日まで2日間にわたって「ひらしま」を立ち入り調査したが、他に賞味期限切れの商品などはなかった。

最終更新:2月2日(木)8時3分

スポーツ報知

 

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