「忍者の里」で知られる伊賀市と滋賀県甲賀市が共同で、手裏剣などをあしらった原付きバイク用のナンバープレートを作製した。意匠は公募で選ばれ、両市は「観光振興に役立てば」と期待している。
公募は昨年9月から実施し、193点の応募の中から、伊賀市の原いづみさん(48)の作品が最優秀賞に選ばれた。左右に巻物、右上と左下に忍者の顔と手裏剣をあしらっている。4月2日から両市で交付する。
甲賀市によると、県境を越えたナンバープレートは静岡、山梨両県にまたがる富士山に次いで2番目という。県境を越えた自治体が企画段階から関わったのは初めてだ。
甲賀市内で行われた発表会で、甲賀市の中嶋武嗣市長は「伊賀市とは兄弟姉妹の関係。これまでも人事交流などを進めてきた」とあいさつし、伊賀市の内保博仁市長も「市民レベルでも甲賀市との関係を深めたい」と語った。原さんは「ドラマや漫画で伊賀忍者、甲賀忍者は知られているが、両市は全国になじみがない。プレートがアピールの一助になれば」と話していた。
問い合わせは、伊賀市課税課(0595・22・9613)と甲賀市税務課(0748・65・0679)。【柴崎達矢】
〔三重版〕
毎日新聞 2012年2月2日 地方版