三菱電機に立ち入り調査へ
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三菱電機に立ち入り調査へ

1月31日 5時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

三菱電機が、防衛装備品の設計や情報収集衛星の開発を巡って国に過大な請求をしていた問題で、防衛省は、水増し額などについて全容を解明するため、31日から神奈川県にある三菱電機の鎌倉製作所の立ち入り調査を行うことにしています。

三菱電機は、防衛省から336億円で受注した地対空ミサイルの設計や、政府からおよそ2400億円の業務委託を受けた情報収集衛星の開発を巡って、作業員の数や業務時間を水増しして申告し、国に過大な請求をしていたことを、先週、認めました。これを受けて防衛省は、当分の間、三菱電機を入札で指名停止処分とすることを決めるとともに、31日から職員およそ20人が、神奈川県にある三菱電機の鎌倉製作所の立ち入り調査を行うことにしています。立ち入り調査では、作業員から勤務実態を直接聞き取るほか、会社側に残された勤務記録を調べ、水増し額などについて全容を解明することにしています。防衛省によりますと、三菱電機は、ミサイルやレーダーなどを開発・製造するための最先端の技術を持っており、国内の防衛関連企業では契約額が2番目に多いということで、指名停止の期間が長引けば、防衛装備品の調達に影響が出ることも予想されます。