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老朽橋の架け替え12月完了
2003年に着工した岩国市今津川を渡る国道188号新寿橋の架け替え工事がことし12月、完成する見通しとなった。着工当初、本年度中の完成を目指していた国は、急ピッチで工事を進めている。
新寿橋は今津町2丁目から川下町3丁目を結ぶ。架け替え後は全長164・5メートル、幅20メートル。架け替え前より幅が約7メートル広がり、岩国駅方向は1車線増の2車線となる。柳井市方向は1車線、両側に歩道が付く。1月末現在、橋桁に敷くコンクリート製の床版(しょうばん)の設置作業と、舗装工事を残す。総事業費は約39億円。事業費ベースで約95%まで完了した。
1953年に供用開始した新寿橋は、主桁や床版部分の鉄筋が露出するなど老朽化が目立ち、2003年に着工した。本年度中の供用開始を目指していたが、旧橋の撤去作業が遅れ、12月完成にずれ込んだ。
国土交通省岩国国道維持出張所は「1車線増やす分、橋の上での渋滞緩和と、事故などでの片側交互通行や通行止めが減ることが期待できる」と話している。
【写真説明】川下町側から望む新寿橋。床版工事などを実施し、12月完成予定。左は工事用仮設橋