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(32時間39分前に更新) |
【宜野湾】田中直紀防衛相が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場への本格配備を前に、同飛行場で試験飛行を検討すると表明したことに対し、宜野湾市の米須清栄副市長は31日、「本当に大臣がそう言ったのか」と絶句。「9万1000人の市民が住む宜野湾市上空で、オスプレイの騒音や危険性を試すなんて、もってのほかだ。宜野湾市は試験場ではない。市民を実験台に使わないでほしい」と憤った。
普天間第二小学校の知念春美校長は「児童は過酷な環境の中で、集中力を高めて勉強している。そんな子どもたちのことを全く考えていない」と怒り心頭。「先週もヘリの騒音がすさまじく、先生は声をからして授業をしていた。飛行経路も守られない中でオスプレイを飛ばすなんて、断固反対する」と力を込めた。
市内で最も騒音の激しい市上大謝名区の大城ちえ子自治会長は「大臣は危険な普天間の実態を知った上で、試験飛行するのか。政治がそこまでして押しつけるのかと思うと情けない」とため息。「環境アセスメントでも、米国と日本では騒音の基準が異なっている。沖縄をこれ以上苦しめないでほしい」と話した。