敦賀市の河瀬一治市長は1日の定例記者会見で、運転停止中の原発の再稼働について「県が求めている(福島第1原発事故の知見を取り入れた)暫定的な安全基準が国から提示され、ストレステストを経れば、再稼働は行うべきものだ」と前向きな姿勢を示した。
同市には日本原子力発電敦賀原発の2基があり、いずれも停止中。原電は昨年12月、再稼働に向けて2号機のストレステスト結果を国へ提出し、国が審査している。だが、県が求める暫定的な安全基準はまだ示されていない。
また、福島の事故を受けて見直し作業を進めている原子力政策大綱について、策定会議の委員を務める河瀬市長は「ちょっと時間がかかりすぎている。ポイントを絞って議論した方がいい」と苦言を呈した。【柳楽未来】
毎日新聞 2012年2月2日 地方版