アメリカのニューヨークでは、商業地にある一見、普通のビルの中で、800本もの大麻が栽培されていたことが分かり、地元で波紋を広げています。
このビルは、ニューヨーク中心部マンハッタンに隣接するブロンクスの商業地にある5階建てのビルです。警察では、「ビルに不審な点がある」という情報が寄せられたことから、先月末に捜索を行ったところ、ビルの内部が大量の大麻を栽培するための温室として使われていたことが分かりました。警察によりますと、栽培されていた大麻は少なくとも800本に上り、現地からの映像では、ビルのフロア1面が2メートル以上の高さに茂った大麻で覆われ、森のようになっている様子がうかがえます。これまでの調べで、ビルからは、毎月20キロ以上の乾燥した大麻がひそかに出荷されていたことが分かっており、警察では、ビルに出入りしていた3人の身柄を拘束して取り調べています。日頃からビルの前を通っていたという地元の若者は、「こんなところに大麻の栽培農場があるなんて思いも寄りませんでした」と驚きを隠せない様子でした。