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メタンハイドレートの試掘へ

2月2日 15時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

日本近海に存在する次世代のエネルギー資源として期待されている「メタンハイドレート」の海底からの採掘試験が、今月から世界で初めて、愛知県沖で始まることになり、名古屋市で説明会が開かれました。

メタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついて氷のような状態で地中にあり、地上に取り出して天然ガスとして使う資源として注目されています。日本の周辺では、東海地方から和歌山県の沖の海底の地中で確認されていて、2日、経済産業省の関連団体が、名古屋市で採掘試験の計画を説明しました。それによりますと、今月中旬から愛知県の渥美半島沖、およそ70キロメートルの水深1000メートルの海底に井戸を掘り、来年1月にも、海上にメタンガスを取り出す試験を行うとしています。この試験を通じて、長期間安定して採掘を続けられるか検証することにしています。今回、試験を行う海底には、天然ガスの国内消費量に換算すると、およそ14年分のメタンハイドレートが存在するとみられ、実用化されれば、日本のエネルギーの安定供給につながると期待されていますが、採算性が大きな課題ともなっています。経済産業省の関連団体、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の佐伯龍男課長は、「日本でとれる貴重な資源として、将来の天然ガス供給の一翼を担うことを期待している」と話しています。