アメリカのカリフォルニア州で、「ホンダ」のハイブリッドカーを購入した女性が、広告で紹介されていたより燃費が悪く、ガソリン代を余分に支払ったとして、損害賠償を求めていた裁判で、地元の裁判所は、1日、女性の訴えを認め、ホンダ側に日本円にして75万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、カリフォルニア州で、ホンダのハイブリッドカー「シビック」の2006年モデルを購入した女性が、「燃費が広告で紹介されていた数値の60%以下にとどまり、ガソリン代を余分に支払った」として、損害賠償を求めていたもので、ホンダは、広告には規定どおりに計測した燃費を紹介していたと反論していました。この裁判で、ロサンゼルス郡の地方裁判所は、1日、「ホンダは広告上の数値に問題があると認識していた」として、女性の訴えを認め、ホンダ側におよそ9900ドル(日本円にして75万円)の支払いを命じる判決を言い渡しました。今回の裁判では、原告の女性が、賠償額は少ないものの、手続きが簡単で判決まで時間がかからない少額訴訟制度を利用したことが注目され、今後、同じような訴訟が急増する可能性も出ています。判決を受けホンダは、「まだ正式な判決文を受け取っていないが、報道されている内容が事実だとすれば同意できず、上訴したい」というコメントを出しました。