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ザ・特集:東日本大震災 被災地でパチンコ店がはやるワケ

宮城県石巻市の別のパチンコ店の駐車場。開店直前には客の乗用車が次々と入ってくる
宮城県石巻市の別のパチンコ店の駐車場。開店直前には客の乗用車が次々と入ってくる

 東日本大震災の被災地で、パチンコ店がいち早く復旧し、にぎわっているという。銀玉をはじく被災者の胸の内はいかなるものなのか。“自腹″の軍資金1万円を握りしめ、被災地のホールをのぞいた。【浦松丈二】

 ◇「暇つぶし」大負けしても日参 正月営業は前年比大幅プラス

 ◇ギャンブル依存症、深刻化 息抜きと区別つかず、対策困難

 宮城県石巻市の郊外。雪に覆われた街並みに、津波で1階部分が流された民家やシャッターが閉まったままの商店が点在する。津波で浸水し、約半年後に新装開店した大型パチンコ店を訪れた。平日にもかかわらず、開店前には約40人の列ができた。

 「雪の日にも来てあげたんだから今日は出してくれるよね?」。この日の最低気温は氷点下5度。毛糸の帽子を深くかぶって並んでいた年配の女性が若い男性店員に念を押した。店員とは顔見知りのようだ。

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毎日新聞 2012年2月2日 東京朝刊

 
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