平成24年2月1日更新
2月4日には立春を迎えますが、寒(かん)というのは立春の前の1か月間で
、1月5日頃の小寒から2月3日の節分までの期間を言うのだそうであります。
1月20日前後を大寒と言い(今年は21日) 1年の内で最も寒い時期だと言わ
れています。今年は大寒のころは比較的穏やかでしたが、下旬になって猛烈
な寒波のため、各地で例年の何倍もの積雪を記録しており、交通や生活にも
大きな支障が起きています。ここ山陽地方でも寒い日が続いています。昔か
らこの寒(かん)の寒い時期は寒ざらしといって、穀類やトウガラシなどを寒風
にさらすことによって、そのものの持つ味や特性を一層生かすことが行われ
てきました。また、人は自分の心や体を鍛える絶好の時期と考え、寒稽古や
寒修行などを行ってきました。
金光学園の木綿崎ボランティアクラブ(木綿崎クラブを改称)も寒修行と称し
て、以前からこの期間の朝、学校の始業前の時間に校内の「祈りの室(宗教
教室)」という畳の部屋で約15分〜20分間、先生の話を聞くという取り組みを
しています。今回は23日〜28日に行われましたが、私も参加させてもらい、若
い先生やベテランの先生などの自分の体験に基づいたお話を聞かせてもら
いました。毎回 30人ほどの生徒や先生が参加しましたが、とても良いお話ば
かりで、心洗われる時間となりました。
一方金光教本部でも毎年1月4日から31日までは、寒の信行期間として、朝5
時15分から30分間、色々な先生方の教話が行われました。私は15年ほど前
から参加するようになりましたが、これまで一度も皆勤を通したことはなく、風
をひいたり、つい寝坊してしまったりして、数日間は休んでしまっていました
。
年によっては半分ぐらいしか出られないこともありました。しかし、今年はおか
げで、 1日も休まずに参加でき、誠にありがたいことでした。いくら自分で頑張
ろうと思っても出来ないことは一杯ありますが、今回は毎朝4時40分には目覚
めさせていただき、風邪もひかず、1日も欠かさず出ることができたのは嬉しく、有難いことでありました。
1月という月は本校にとっては入学試験に始まり、入学試験に終わる月で
あります。前回の「校長室だより」にも書きましたが、中学校入試を1月5日に
実施し、高等学校入試を1月30日に実施しました。中学入試では受験者が
413名(昨年より44名増)、高校入試での受験者は内部進学者を除いて194名
(昨年より53名増)と、少子化が進む中で、中高ともに受験者が増加したこと
は誠に有難いことでした。
1月14.15日には高校3年生が大学入試センター試験を倉敷芸術科学大学の
会場で受験しました。高3は、既に指定校推薦や一般推薦入試、 AO 入試な
どで、すでに4 割以上の者の進路先が決まっていますが、これから国公立の
前期・後期試験や私立大学の一般入試にチャレンジする生徒たちは最後ま
で、目標に向かって頑張って栄冠を勝ち取って欲しいと思います。
入試関係以外では1月には中学校生徒会長選挙が行われ、中1・中2から
13名が立候補し、選挙運動・立会演説会・公開質問会などを経て投票が行
われました。その結果会長には中2木下豪君が、副会長には中2清水一希君
が決まり、女子副会長は中2池原京香さんと中1細川典子さんが同得票数に
なったため、副会長3人体制にすることが26日総会で決まり、認証式も行わ
れました。実際の新旧交代は、3月の義務教育修了式の日の「ゆずり葉の会
」で行い、それまでは、見習い期間として任務にあたることになります。
ところで、学園では1月10日から26日まで2週間余り、オーストラリアの女子
留学生の3人を受け入れました。これは浅口市から姉妹都市として交流をも
っているオーストラリアのティーツリーガリー市のモデブリー高校からの留学
生を受け入れて欲しいとの依頼をされ、受け入れたものです。ホストファミリ
ーは、いずれも本校の生徒で中1の真田剛寛君、中3の渡辺祥代さん、中3
文屋有里さんと高3文屋行伸君兄弟のお家が引き受けてくださいました。
学園としても、この時期に2週間の留学生を受け入れるのは初めてでしたが
、高校2年生のクラスに入り、高2の授業を中心に、中学の授業でも参加し、
多くの交流を持つことが出来ました。またこの交流の中で、岡山大学のマレ
ーシアとフィリピンからの留学生もそれぞれ1日だけ、その交流授業にアシス
タントとして参加してもらいました。今後の SSH (スーパーサイエンスハイス
クール)の取り組みでも、英語を使った数学や化学の授業などのプランも立て
ています。オーストラリアからの3人の留学生は、2週間の短期研修期間を終
えて、26日に帰国しましたが、金光学園での交流やファミリーの親切なお持
てなしに心から感謝し、大変喜んでもらえたことは、私たちにとっても大変嬉
しいことでした。また、学園生にとっても素晴らしい交流ができたことを喜ばし
てもらっています。今後も積極的にこのような受け入れをして、国際理解や英
語教育に役立てたいと考えています。 |